止まらずに続けることが、何より強い武器になります。
私自身、受験生としても講師としても、長く資格試験に向き合ってきました。今あなたが感じている期待や不安は、とても自然なものです。かつての私も同じでした。
私は公認会計士試験の論文式試験で、一度不合格になった経験があります。必死で勉強していたにもかかわらず結果が出なかったときは、自分の価値を否定されたような思いさえしました。
しかし、不合格の原因を丁寧に分析し、知識を単なる「暗記」ではなく「理解」し直していく過程で、翌年の勉強はむしろ以前よりも視界が開けていきました。
経営学は、選択科目でありながら、ほとんどの受験生が選択する科目です。また、科目としては一つですが、実質的には二科目分あるようなものですから、範囲が非常に広い科目なのです。求められるのは、最小の努力で最大の結果を生み出すために、どの論点が本質で、どこに時間を投下すべきかを見極める力です。やみくもに時間をかけるのではなく、理解のつながりをつくり、重要部分へ戦略的に集中する。その姿勢が、あなたを最短距離で合格へ導きます。
数多くの受験生を指導してきて痛感することがあります。勉強が続く人と途中で苦しくなる人の違いは「才能」ではなく、不安との付き合い方です。点数が伸びない時期、時間が取れない時期、模試の結果が振るわない時期——それらは誰にでも訪れます。私自身も不合格だったとき、学習の意味を見失いかけました。しかし、机に向かい続けたことで、知識がゆっくりと積み上がり、すべてがつながる感覚が得られました。そして最終的に合格へつながったのです。止まらずに続けることが、何より強い武器になります。
講座の制作にあたり、私がこだわったのは「理解が点ではなく線になる構造」です。一つひとつの知識を分断されたものとしてではなく、背景のロジックや他の領域とのつながりを意識し、最小の努力で最大の成果が得られるよう練り込みました。試験合格のために重要なのは、とにかく「基礎」です。受験生の皆さんには早い段階で「基礎」を身につけてほしいと思います。
資格を目指す過程は、決して平坦ではありません。しかし、その過程で得られる習慣、考え方、粘り強さは一生の財産になります。失敗しても構いません。私も何度も転びました。それでも、転んだ回数以上に立ち上がったからこそ、今の私があります。あなたの努力は必ず未来を支えます。一緒に合格を目指して頑張っていきましょう!