# 【合格体験談】ITストラテジスト試験に一発合格!~製造業×PLM経験を活かして~
2025年7月3日、ITストラテジスト試験に一発合格することができました!今回は、その受験のきっかけから実際の試験対策、本番での工夫まで、私の合格体験をご紹介します。これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
---
## ■ 受験のきっかけ
昨年、情報処理安全確保支援士試験に合格し、午前I試験が2年間免除されることになりました。このチャンスを活かし、次なるステップとして最難関とも言われるITストラテジスト試験に挑戦することを決意。
また、私は前職で製造業のPLM(Product Lifecycle Management)コンサルティング業務を行っていました。この経験が試験内容と親和性が高いと感じ、「自分の実務が試験で問われるテーマに役立つのでは?」という期待も大きな動機となりました。
---
## ■ 試験対策の全体方針
### ▼ 知識の把握は「Studying」で効率重視
ITストラテジスト試験の範囲はとにかく広大。書籍で一つひとつ学ぶのは非効率と感じ、スマホアプリ「Studying」の講座を活用しました。前職の経験を思い出しながら、知識領域の全体像をざっと把握する目的で学習を進めました。
### ▼ 午前I試験は免除!
情報処理安全確保支援士試験に合格済みだったため、午前Iは免除対象。午前II以降の対策に集中できたのは大きなアドバンテージでした。
### ▼ 午前II試験はアプリで反復学習
「ITストラテジスト 完全攻略」というアプリで、過去7年分の午前II問題を繰り返し解きました。全問正解になるまで徹底的に学習し、知識を定着。本試験では問題をざっと見渡して、「記憶だけで5問は確実に取れる」と判断し、スムーズなスタートが切れました。
### ▼ 午後I試験は最大の山場
午後I対策には最も時間をかけました。というのも、前年に受験したシステム監査技術者試験では午後Iで不合格となり、午後IIの論文を読んでもらえなかったという悔しい経験があったためです。
「情報処理教科書 ITストラテジスト(広田航ニ著)」を参考に、過去問を繰り返し解きました。最初は正解と自分の回答にズレがありましたが、「出題者の意図を読む」感覚を養いながら、徐々に修正していきました。最終的には6割得点できれば良しとし、割り切って進めました。この練習を通して、午後IIで必要な論理構成力や記述の深さ・幅の「塩梅」も自然と身につきました。
---
## ■ 午後II試験は実務経験をどう活かすかがカギ
午後IIの本試験では、「基幹システムの刷新方針の策定」というテーマを選択しました。これは、私が5〜6年前に携わった実際のコンサルティングプロジェクトと非常に近いテーマであり、迷わずこの問題を選びました。
ただし、実務経験をそのまま書くと情報過多で冗長になってしまう恐れがあります。そこで重視したのは「構成」と「メリハリ」。どこを詳しく書き、どこを簡潔にまとめるか、そのバランスを意識して論述しました。このスキルは、午後I対策を通じて磨いてきた“出題意図の読解力”が大いに役立ちました。
結果として、午後IIの論述も高評価を受けることができ、とても嬉しく思っています。
---
## ■ 最後に
ITストラテジスト試験は難関ではありますが、過去の業務経験や他試験で得た知識をうまく活かすことで、確実に合格を狙える試験です。
この記事がこれから挑戦する皆さんの参考になれば幸いです。特に午後I試験の重要性は軽視できません。どれだけ午後IIで良い論文が書けても、午後Iで足切りにあえば評価すらされません。私のように悔しい思いをしないためにも、午後I対策にはしっかり時間をかけて取り組んでください。
皆さんの合格を心から応援しています!
神敬二さん
ITストラテジスト
2025年合格
ITストラテジスト合格者の声一覧に戻る |