外務員のQ&A
①ロングコールは 値上がりすると予想する時 ②ショートコール…
スタディング受講者
質問日:2022年10月25日
①ロングコールは
値上がりすると予想する時
②ショートコールは
やや値下がりすると予想する時
③ロングプットは値下がりすると予想する時
④ショートプットは
やや値上がりすると予想
と解説しているテキスト等がありますが、今後、問題などで「やや値下がり」や「やや値上がり」という言葉がでてきたら
上記②や④の損益図を頭に浮かべるべきなのか?単なる値下がり、値上がりと捉えるべきなのか分からなくなります
参考になった 2
閲覧 37
回答
ご質問いただきまして、ありがとうございました。
以下、ご質問内容につきまして回答させていただきます。
コールの買い(ロング・コール)、コールの売り(ショート・コール)、プットの買い(ロング・コール)、プットの売り(ショート・プット)の4つの取引は、オプション取引の基本取引ですが、それぞれの損益図は、しっかりイメージできているでしょうか。
コールの買い(ロング・コール)は、損益分岐点から右斜め上に傾く損益図になり、上昇分だけ利益は大きくなります(最大利益は無限定)。また、プットの売り(ショート・プット)は、損益分岐点から左斜め下に傾く損益図になり利益はプレミアム分だけに限定されます。
コールの買い(ロング・コール)もプットの売り(ショート・プット)も、どちらも市場価格が上昇したときに利益を獲得することができます。しかし、コールの買い(ロング・コール)は、市場価格が上昇した分だけ利益は大きくなりますので、大幅な市場価格の上昇を予想するのであれば、コールの買い(ロング・コール)の戦略をとるはずです。それに対して、プットの売り(ショート・プット)は、市場価格が大幅に上昇しても獲得できる利益はプレミアム分に限定されているため、ご質問に書かれているとおり、ショートプットは、やや値上がりすると予想するときの戦略とみなされています。
次に、プットの買い(ロング・プット)は、損益分岐点から左斜め上に傾く損益図になり、下落分だけ利益は大きくなります(最大利益は無限定)。また、コールの売り(ショート・コール)は、損益分岐点から右斜め下に傾く損益図になり利益はプレミアム分だけに限定されます。
プットの買い(ロング・プット)もコールの売り(ショート・コール)も、どちらも市場価格が下落したときに利益を獲得することができます。しかし、プットの買い(ロング・プット)は、市場価格が下落した分だけ利益は大きくなりますので、大幅な市場価格の下落を予想するのであれば、プットの買い(ロング・プット)の戦略をとるはずです。それに対して、コールの売り(ショート・コール)は、市場価格が大幅に下落しても獲得できる利益はプレミアム分に限定されているため、ご質問に書かれているとおり、ショートコールはやや値下がりするときの戦略とみなされています。
つまり、コールでもプットでも売りの場合には、利益が限定されていることから、やや値下がりする場合とか、やや値上がりする場合とかといった表現がなされているということでう。
ご質問の「今後、問題などで「やや値下がり」や「やや値上がり」という言葉がでてきたら上記②や④の損益図を頭に浮かべるべきなのか?」ということですが、「やや値下がり」
という文章だけでコールの売り(ショート・コール)を答えさせる問題や、「やや値上がり」という文章だけでプットの売り(ショート・プット)を答えさせる問題は、出題されないと思われます。
しかし、コールの買い(ロング・コール)、コールの売り(ショート・コール)、プットの買い(ロング・コール)、プットの売り(ショート・プット)の4つの取引の損益図は、オプション取引の最も基本で、かつ重要な取引ですので、それらの損益図は書けるようにしておきましょう。