贈与税の非課税財産に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
解答:3
相続・事業承継から、贈与税の非課税財産に関する問題です。
贈与税の非課税財産とは、財産の性格や社会政策上の見地から、課税対象とされない財産のことです。
代表的な非課税財産は次の8つです。
この中で試験対策上重要なことは、法人からの贈与財産です。法人から個人に対する贈与財産に贈与税は課税されません。ただし、一時所得または給与として所得税および住民税が課税されます。
これを踏まえて問題を見ていきましょう。
(選択肢1)適切
上記の説明の通り、法人から個人への贈与の場合、一時所得(雇用関係にない場合)または給与所得(雇用関係にある場合)として所得税が課税されます。
『贈与税は、原則として個人から個人へ財産を贈与した場合に課税されます。』つまり、贈与者と受贈者の両方が個人である場合に、贈与税が課税されると理解しておけば良いでしょう。
(選択肢2)適切
扶養義務者からの通常必要であると認められる生活費や教育費は非課税です。ただし、生活費や教育費として使用せず預金や株式投資などに使用すると贈与とみなされます。
(選択肢3)不適切
相続開始前3年以内に贈与された財産は、相続税の課税価格に加算されます。この問題では、相続開始の年に贈与を受けているので、「相続開始前3年以内」に該当することから、相続税の課税対象となります。
(選択肢4)適切
社交上必要であると認められる香典、贈答、見舞金等は贈与税がかかりません。ただし、社会通念上相当の金額を超える部分については、贈与税の課税対象財産となります。
※正解と解説は、試験実施日の基準で記述しています。その後の法令改正等には対応していませんのでご注意ください。
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