経済指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
解答:4
金融資産運用から、経済指標に関する問題です。
今回出題されている経済指標のうち、景気動向指数、日銀短観、マネーストック統計は、過去の試験でも出題されていますので、概要をおさえておきましょう。
(選択肢1)適切
景気動向指数は、内閣府が発表している指標で、「先行指数」「一致指数」「遅行指数」の3つの指数の動きを統合したものです。景気動向指数は、景気変動の大きさやテンポを示すCI(コンポジット・インデックス)を中心として公表されます。
(選択肢2)適切
消費動向指数は、「家計調査」を補完し、消費全般の動向を捉える分析用のデータとしてあ作成される指標です。世帯消費動向指数(CTIミクロ)と総消費動向指数(CTIマクロ)の2つの指標体系で構成されます。CTIミクロは、世帯の消費支出の平均額の推移を示し、CTIマクロは、世帯全体の消費支出総額の推移を示します。
(選択肢3)適切
日銀短観(全国企業短期経済観測調査)は、日本銀行が四半期ごとに年4回、全国約1万社を対象として実施する、短期の業況に関するアンケート調査です。この調査は、金融政策の適切な運営のために、統計法に基づいて行われます。
(選択肢4)不適切
マネーストック統計は、金融部門から経済全体に供給される通貨の総量を示す統計です。一般法人、個人、地方公共団体などが保有する通貨量の残高を集計したもので、金融機関や中央政府が保有する預金等は対象外となっています。
この問題は「不適切」なものを選ぶ問題なので、選択肢4が正解となります。
※正解と解説は、試験実施日の基準で記述しています。その後の法令改正等には対応していませんのでご注意ください。
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