金融資産運用‐株式市場の各種指標
2019年5月学科第24問

ピックアップ過去問解説

問題

 株式市場の各種指数に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所市場第一部に上場している代表的な225銘柄を対象として算出した指数である。
  2. ジャスダック・インデックスは、ジャスダック市場に上場している内国普通株式全銘柄を対象として算出した指数である。
  3. ナスダック総合指数は、米国のナスダック市場に上場している米国株式の30銘柄を対象として算出した指数である。
  4. S&P500種株価指数は、ロンドン証券取引所に上場している代表的な500銘柄を対象として算出した指数である。

解答・解説

解答:2

金融資産運用から、株式市場の各種指数に関する問題です。

株式市場の指標(相場指標)については、東証株価指数(TOPIX)と日経平均株価の代表的な2つの指標からおさえましょう。株式市場の指標に関する問題では、これら2つの指標のうちいずれか1つは、出題される可能性が高いです。

東証株価指数は、東証1部上場の全銘柄の時価総額を加重平均した指標です。一方、日経平均株価は、東証1部上場の225銘柄の株価を単純平均した指標です。対象銘柄や指標の計算方法の違いはよく問われるポイントです。

この2つの指標をおさえた上で、ほかに出題された指標については、主な特徴をつかんでおきましょう。


(選択肢1)不適切

東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所市場第1部上場の全銘柄を対象とした時価総額加重型の株価指数です。そのため、時価総額(株価×発行済株式数)の大きい銘柄の値動きに影響を受ける場合があります。なお、実際に流通している浮動株だけを対象として算定されています。一方、日経平均株価(日経225)は、東証1部上場銘柄の中から225銘柄を選び、これらの株価を単純平均した株価指数です。日経平均株価は、単純平均型の指数であるため、株価の高い銘柄(値がさ株)の値動きに影響を受ける場合があります。

(選択肢2)適切

ジャスダック・インデックス(ジャスダック指数)は、ジャスダック市場に上場する内国普通株式全銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数です。なお、ジャスダック市場は、国内のベンチャー企業などが上場する新興市場の一つです。

(選択肢3)不適切

ナスダック総合指数は、アメリカのベンチャー企業向け市場であるナスダック(NASDAQ)に上場する全銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数です。なお、アメリカの株価指数の中では、ダウ工業株30種平均(ダウ平均、ニューヨーク・ダウ)も有名です。ダウ平均は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスがアメリカの主要30銘柄(ニューヨーク証券取引所またはナスダックに上場)を対象として算出する株価平均型の株価指数です。

(選択肢4)不適切

S&P500種株価指数は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、アメリカの証券取引所(ニューヨーク証券取引所、ナスダックなど)に上場する銘柄の中から、代表的な500銘柄を対象として算出する時価総額加重型の株価指数です。なお、イギリスのロンドン証券取引所における株価指数には、FTSE100種総合株価指数などがあります。


この問題は「適切」なものを選ぶ問題なので、選択肢2が正解となります。

※正解と解説は、試験実施日の基準で記述しています。その後の法令改正等には対応していませんのでご注意ください。


学習するには

「3-4 株式投資」 代表的な相場指標


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