解答:2
このように、市場環境の変化と価格の変化は、その間にある需要の変化を読み取れば、高くなるか、安くなるかを判断できます。
この設問での市場環境の変化は、「日本の投資家によるA国通貨建て金融商品への投資の増加」です。つまり「円を売り、A国通貨を買う」ということです。
「円の売り」は円の需要を減少を意味し価格を低下させますし、「A国通貨の買い」は需要の増加を意味し価格を上昇させます。
したがって、この場合日本円とA国通貨の為替相場において、円安要因となります。
この設問での市場環境の変化は、「A国の利上げによる日本とA国の金利差の拡大」です。一般的に金利が上がるとその通貨建て金融商品の魅力が上がり、需要が増加します。
したがって、A国の利上げによるA国と日本の金利差の拡大は、円売り・A国通貨買いを促進し、円安の要因となります。よって、円高要因となるとしたこの設問は不適切です。
この設問で注意することは、あくまで金利の変動による影響のみを考慮するということです。
一般的に、金利が上昇すると景気を冷やす効果があり、これは企業業績の悪化や停滞につながると考えられます。また、金利の上昇は投資家の期待収益率を高くし、株式の相対的魅力が低下しますので株式の売り要因となります。金利が低下はその逆です。
したがって、金利の上昇は株価の下落要因となり、金利の低下は株価の上昇要因となるとした設問の記述は一般的に適切です。
ETFとは、証券会社が個別の株式を組み合わせ、日経平均やTOPIXといった株価指数に連動するファンドとして運用されているものです。そのため、ETFがたくさん買われると、指数との連動性の維持のための株式の現物買いが行われますが、これは株式が直接買われるのと同じなので、株価の上昇要因となります。
スタディングは、いますぐ無料でお試しできます。
動画/音声講座、テキスト、スマート問題集、セレクト過去問題集、実技試験対策講座、要点まとめシート(暗記ツール)付き!
ガイダンス【FP3級試験の特徴と短期合格の秘訣】
ガイダンス【時間をかけずにFP2級に合格する勉強法】
【FP試験過去問分析‐詳細版(2級/3級)】
【実技試験の傾向と対策(日本FP協会・きんざい)】
【よく出る一問一答集60 FP2級・3級】
無料講座と無料セミナーを試してみる |