リスク管理-損害保険による個人のリスク管理
2016年1月学科第16問

ピックアップ過去問解説

問題

 傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約は付帯していないものとする。


  1. 家族傷害保険では、保険期間中に出生した記名被保険者本人の子は被保険者となる。
  2. 普通傷害保険の保険料は、被保険者の年齢により異なる。
  3. 国内旅行傷害保険では、旅行中の食事による細菌性食中毒は補償の対象となる。
  4. 海外旅行(傷害)保険では、旅行中に遭遇した噴火による傷害は補償の対象となる。



解答・解説

解答:2

リスク管理から、損害保険による個人のリスク管理についての出題です

個人の損害保険設計で重要なのは、ライフプランに沿って個人のニーズと保険商品の適性が合っているかを的確に判断することです。

いざ、補償を受けようとした時に、「加入している保険では補償されない」ということがないようにチェックが必要です。

この問題では、代表的な傷害保険商品についての基本事項が問われています。

それでは順番に選択肢を見ていきましょう。


1)適切

家族傷害保険の保険の支払い対象は、被保険者本人のみならず、生計を一(いつ)とする親族が対象で、別居の未婚の子も、保険の対象となります。
したがって、保険期間中に生まれた被保険者本人の子は、(同一生計であれば)自動的に補償の対象となります。

2)不適切

普通傷害保険は、国内外を問わず、日常生活で起こる、事故によるケガを補償する保険です。
普通傷害保険は、補償内容が同じなら保険料は年齢に関わらず同じです。ただし、被保険者の職種によって保険料が異なるので注意が必要です。

3)適切
国内旅行傷害保険は、日本国内の旅行中にケガをした場合などに、保険金が支払われます。
支払い要件は、基本的に普通傷害保険と同じですが、細菌性食中毒が補償されますので、必ず覚えておきましょう。

また、保険の効力は住居を出発してから住居に帰着するまでの間です。

4)適切

海外旅行傷害保険は、海外旅行中にケガをした場合などに、保険金が支払われます。
国内旅行保険と違うところは、地震、噴火、津波による傷害も補償される点です。細菌性食中毒も補償されます。


この問題は「不適切」なものを選ぶ問題なので、選択肢2が正解となります。

学習するには

「2-4 損害保険の商品」 傷害保険


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