解答:1
ライフプランニングの考え方の中から、ライフステージ別の資金運用について問われています。
このテーマは、ライフステージごとの一般的な考え方が基本になるので、個別的なことはあまり考えずに、定番の内容を理解しましょう。
ライフステージとは、生まれてから、進学、就職、結婚、出産、子育て、老後など、人生の節目によって変わる生活条件の区分です。
ライフステージごとの目標を達成するには、お金の貯め方や加入する保険などの選択肢に違いが生じます。また、自分自身の経済状況や世の中の環境に応じて、ライフステージごとにリスク許容度を考慮する必要があります。
例えば、老後を迎えようという方が、元本が大幅に減る可能性がある株式など、ハイリスク商品ばかりで資金を運用していたとしましょう。これは、一般的に良い方法とはいえません。なぜなら、その方の運用が、もしうまくいかなかった場合、その後、取り返す時間も収入もなくなってしまうからです。
また、子育て時期である家族の資産が、現金化しづらい不動産ばかりだった場合、いざ教育資金や医療費等が必要になっても、すぐに現金にできなくて困ってしまいます。
ここまでを押さえた上で、順番に選択肢を見ていきましょう。
働きだしたばかりの独身期の資金運用は、これから迎えるライフプラン上の様々な資金を確保していく時期です。この時期では、積立などによって、基本的な資金をつくっていくことが重要です。若い時代はリスク許容度が高いというのは正しいのですが、まだまだ資産を蓄えていないこの時期に、借入をしてハイリスクな投資(高い収益=ハイリスク)をするということは、投資失敗に対する許容度(蓄え・余裕)がないため不適切です。
こどもが生まれたら、必然的に子供の健康、教育に対して備えていかなくてはなりません。このとき、積立定期預金やこども保険などを活用することは、将来の教育資金準備として有効な手段の一つです。
住宅ローンは通常、長期間かつ大きな金額を利用することから、金利や将来の返済額は、個人の収支に大きく影響します。したがって、将来の金利、返済を考慮した収支の見通しをしっかり検討することが必要です。
定年退職後は、一般的に収入が減少し、さらに健康上の問題などで現金が必要になるケースが考えられます。したがって、退職金などの今後の生活資金にするお金については、元本割れがない安定商品で運用し、さらにいつでも必要な時に引き出せるよう、流動性を確保しておくことが重要です。
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