今回は分かり易い書き方の説明ですが、これは少しカスタマイズすることで、口頭説明にも使える方法です。よって、筆記試験・口頭試験の両方に使える方法として理解して頂ければ良いと思います。
皆さんは、PREP法をご存知でしょうか?
名前ぐらいは聞いたことがある、という方は多いと思います。
PREP法とは、
Point :要点(結論・主張)
Reason :理由(結論にいたった理由・そう主張する理由)
Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・データ・状況)
Point :要点(結論・主張)
の頭文字をとった、わかりやすい説明の構成を表したモデルです。
PREP法のメリット
PREP法は、話に説得力をもたせて、短時間で意見を伝えたいときに役立ちます。
また、話の最初と最後で「結論」を二度伝える構成になるので、聞き手に伝えたいことを印象づけられる効果が期待できます。
メリットは大きく3つあります。
- 短い時間で話の要点が伝わる
- 話に説得力を持たせる
- 話の印象が残りやすい
結論→理由→具体例→結論の順番に伝えられると、話の流れと根拠が明確になり、説得力が生まれます。
PREP法は、筆記試験の解答にも使えますが、口頭試験での回答にも使えます。
ネットでは、文章を作成するときの手法ということになっていますが、そんなことはありません。
逆に長い文章には向かい無いところがありますから、短いセンテンスで回答する口頭試験の時に使うと、相手も分かり易いと感じてくれるでしょう。
ただし、口頭で回答する場合は、
結論→理由までで十分です。
深掘りされたら、具体例→結論を伝えて下さい。
ただし、この方法は十分使えるまで、ある程度のトレーニングが必要です。
PREP法は文章構成のフォーマットですが、ただ当てはめれば良いというものではありません。フォーマットに当てはめる情報を選ぶのは自分であり、然るべき情報を最適な場所に当てはめなければクオリティの高い文章は作れません。そのため、ある程度はPREP法に慣れるためのトレーニングが必要です。
日頃からメールなどで意識的にPREP法を使って下さい。多い人なら、1日に5~10通くらいのメールを書くでしょう。
それがそのままトレーニングになります。
筆記試験も同じですが、技術士試験のポイントは、分かり易く相手(試験委員)に伝える力があるかどうかです。
文章でも口頭でも、とにかく質問に応える力⇒相手に伝える力、そこを確認されます。
なので、そのことを忘れずに、伝えるための方法を考えて下さい。
分かり易い伝え方の手法として、今回ご紹介した、PREP法の他に、SDS法やDESC法などもあります。
順番にご紹介します。