口頭試験の頻出問題
筆記試験を突破した方は、口頭試験の準備に入っていると思います。
ときどき、筆記を完全に諦めていた方が、「筆記試験の合格通知も数日間見ませんでした、合格と書いてあったので慌てています」
と連絡して来る方もいます。
せっかく試験を受けるのですから、どちらの結果であってもその結果はしっかり確認して受け止めましょう。
とにかく、筆記試験が合格の場合、先ず、業務の詳細と業務経歴を見直して下さい。
それなりに内容は忘れていると思います。自分で読んで分かり難いところを説明して下さい。
また、若しかしたら、書き間違いもあるかもしれません。
修正することも考えて下さい、言い訳ではなくしっかり説明すれば試験委員も分ってくれます。
「提出してしまったのだから、今さら間違いに気がついても遅いのでは?」
そんなことはありません。
試験委員も鬼ではありません。誠意を持って説明することを考えて下さい。
間違いに気づいて、そのままにした場合、後で試験委員の厳しさが変わります。
口頭試験で、試験委員に質問されるまで、間違いに気がつかないのか、
しっかり自分で確認して気がついているのかでは、ミスに対するカバーが異なるのです。
念のため確認しますが、口頭試験では何を問われるのかご存知ですか?
1)受験者の業務経歴と業務の詳細を元に、あなたの応用能力
2)技術士としての適格性及び一般的知識
この2つです。
また、一般的知識の中には、技術士制度のことが入っています。
さらに、適正の中には、技術者倫理が入っています。
時間は20分で、最大10分の延長があります。
配点は、上の(1)の方が、60点。(2)は40点です。
つまり、業務の詳細に関するやり取りの方が配点は大きいのです。
そもそも、筆記試験、択一試験で知識に関しては散々その能力を問われています。
ですから、口頭試験では一般的知識をあまり重視しません。
また、口頭試験では、その人物の態度も重要です。
要するに、技術士に相応しいかどうかです。
「そんなこと、20分くらい話しただけで分るのか?」と質問されたこともあります。
それは、仕方がありません。
3時間くらい、酒でも飲み交わして、じっくり語り合えばその人の人物も伝わるかもしれませんが、試験ですからそれはできません。
そこは、割り切って試験に挑んで下さい。
とにかく、20分に集中して、あなたの能力とエンジニアとしての誠意を見せて下さい。