白書は有効な参考書
建設部門を受験する方は「国土交通白書」をご存知かと思います。
しかし、技術士を受験するならどの部門であっても白書は有効な参考書です。
白書(はくしょ)とは、日本の中央省庁の編集による刊行物のうち、政治社会経済の実態及び政府の施策の現状について国民に周知させることを主眼とするためにあります。
政府の施策についての現状分析と事後報告を中心とした公表資料です。
実際には、様々なデータが添付されていますが、その、統計、図表、法令などのデータ集は白書に含まれません。
広義においては前述の刊行物すべてが白書です。
しかし、狭義においては正式名称・通称に「白書」を含むものを指します。
厳密には「白書類」と総称される。
元々は英国において、内閣が議会に提出する公式報告書をその表紙の色からホワイトペーパー(White Paper)と通称していたことから
日本でもそれに倣って白書としました、
以下、技術士試験に役立つ白書をご紹介します。
内閣府
- 防災白書(災害対策基本法9条・災害対策基本法施行令2条)
- 食育白書(食育基本法15条)
- 少子化社会白書(少子化社会対策基本法9条)
- 高齢社会白書(高齢社会対策基本法8条)
- 男女共同参画白書(男女共同参画社会基本法12条)
- 国民生活白書
公正取引委員会:独占禁止白書(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律44条)
- 原子力委員会:原子力白書
農林水産省
- 食料・農業・農村白書(食糧・農業・農村基本法14条)
経済産業省
- ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法8条)
資源エネルギー庁
- エネルギー白書(エネルギー政策基本法11条)
国土交通省
- 国土交通白書
- 観光白書(観光立国推進基本法8条)
- 水資源白書
環境省
- 環境白書
- 環型社会白書、生物多様性白書(環境基本法12条・循環型社会形成推進基本法14条)
ほぼ全て、インターネットでダウンロードできます、つまり無料です。
また、データは国の保証付きですから正確です。
詳細に読み込む必要はありません。
広く浅く読んで下さい。
実際の試験問題も白書から引いているものが多くあります。
毎年、どこかの部門では必ず、白書から問題文が出されています。
また、最新版から出題されることはありません。
今年の問題なら平成29年度版から出題されます。
また、図表が豊富でその使い方も上手く考えられていますから、解答の形式を考える際の参考にもなります。
おそらく、無料で手に入る資料でこれほど有効なものはないと思います。
スマートフォンでも読むことができます、通勤電車の中で読書に励むのも良いでしょう。