2018/04/05
今年も3月が終りました。
技術士試験を目指す方は、1月から試験勉強を開始する場合が多いです。
従って、すでに半分近くまで計画が終っているはずです。
試験勉強は必ず計画を立てて実施することを繰返しお伝えしたと思います。
ここでもう一度、勉強を振り返りましょう。
過去の択一試験・論文試験からキーワードを集めます。
日頃のご自分の業務に照らし合わせれば、重要な用語、頻出する用語は何となく分かると思います。
キーワードの収集範囲は、自分の専門分野はもちろん、その周辺からも集めて下さい。
たとえば、私の場合は機械部門で専門科目は「加工・ファクトリーオートメーション及び産業機械」です。
したがって、機械加工やファクトリーオートメーションに関連するキーワードは当然集めますが、
その他にエネルギー、精密機械、材料力学、設計等からもキーワードを探します。
また、技術士会のサイトから択一試験、論文試験の過去問をダウンロードしてキーワードを探し出して下さい。
目標は200個です。
期間は14日間ですから1日15~16ワード集めることになります。
それぞれの、キーワードを300文字で解説して下さい
(厳密に300文字にこだわる必要はありません。250~350文字程度を目安にすればよいでしょう)。
これは、択一試験の対策にもなります。
日頃何気なく使っている専門用語の正確な定義を確認することができるからです。
また、長い文章を書くのが苦手な方にとっては、作文の練習にもなります。
論文試験の解答用紙は600字詰めです。
300文字は、解答用紙半分の長さです。先ずは、300文字前後の長さに慣れてしまうことです。
一つの文章は70文字以下、できれば50文字までで句点「。」を打つようにしてください。
加えて、当然ですが、キーワード解説文を書くときにコピー&ペーストは不可です。
書くと言う作業に慣れるために行うわけですから、コピー&ペーストで良いはずがありません。
絶対不可と心得て下さい。
そのほか、解説文を書く上で注意すべきことは、主語が何であるかを意識することです。
主語と述語のねじれを防ぐ一番良い方法が短文で書くことです。
技術士試験の文章は名文である必要はありません。
事実と意見を一文一意で淡々と積み重ねて解答して下さい。
ここまで練習を重ねると、あなたは8週間、200ワードを300文字で解説しました。
全部で60,000文字になります。
600字詰め解答用紙100枚分です。
気付かないうちに作文能力が向上しているはずです。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。