道具の準備は万全ですか?
解答記述用のシャープペンは、0.7ミリ、2B~3Bの芯を使用する
あなたが解答を記述した答案用紙は、試験委員によって採点されます。
その時、試験委員が目にする答案は原紙ではなく、あなたが書いた答案のコピーです。
HB以上の硬い芯を使用して0.5ミリの芯で記入した解答用紙に書かれた文字では、コピーをすると薄くなる可能性が高いのです。
また、失礼なことを言うつもりはないのですが、
試験委員はたいていの場合ご高齢で、視力は若い人より落ちています。
読みにくい薄い文字では、しっかり読んで貰えない可能性もあります。
あるいは、読んで貰えたとしても、同じような内容の解答が多いのですから、相対評価が下がるかもしれません。
少しでもマイナスになる要素は事前に排除すべきです。
優れたエンジニアなら、ふだんの業務で必ずそうしているはずです。
多大なコストが発生するわけではりません。
高々数千円の出費です。
それで読みやすい解答が書けるなら、ぜひそうしましょう。
加えて、硬い芯のシャープペンでは、どうしても強い力で書く必要があります。
当然、腕も指も早く疲れます。
指先が疲れると、思考力も弱まります。
さらに、解答を書き上げてから、それを問題用紙にある程度でも書き写そうとした時、
疲れから「もういい、頭で覚えているから大丈夫」と諦めてしまうことになります。
しっかり記憶していて、家に帰ってから解答を再現できれば良いのですが、なかなかできるものではありません。
緊張感の中で頭をフル回転させながら記述した解答は、緊張感が解けると頭の中からすっと消えていきます。
口答試験の時に、必ず筆記試験の内容を質問される訳ではありません(私の場合は、質問されましたが質問されない人も多くいます)。
しかし、用意しておけば、口答試験の時に無用な緊張感から解放されます。
筆記試験の内容をすっかり忘れて「もし質問されたらどうしよう」と悩んでいるより、自分の力で準備できることは全部おこないましょう。
さて、シャープペンシルですが、私はパイロット鉛筆の「S10」という製図用のシャープペンシルを5本用意しました。
このシャープペンシルは、0.3~0.9ミリまで色々な太さのものがあります。
軸の色が異なりますから、一目で芯の太さが分かるようになっています。
また、重心が低く手にした時のバランスが良く考えられています。
私は、タイトルを書くために
- 0.9ミリの芯のものを1本
- 解答記述用に0.7ミリのものを3本
- さらに、図を書くために0.5ミリのものを1本
計5本を用意しました。
図を軽視する人が時々いますが、専門論文の場合、図表を入れるのは必須です。
図表を書く場合、0.7ミリの芯では太すぎるのです。
1本で良いですから0.5ミリ芯のシャープペンシルも用意しましょう。
また、項目番号とタイトルは、分かりやすく目立つように0.9ミリ芯のシャープペンシルで記入し、
さらに定規でアンダーラインを入れるようにして下さい。
解答は内容が重要なのは当然ですが、加えて見やすく読みやすく書くべきです。