キーワードの解説に正解はありません。-1
技術士はエンジニアの資格です。
そして、技術と言うものには唯一の正解がない場合がほとんどです。
唯一の正解はある方が珍しいでしょう。
その時の状況によっても正解は変わります。
本当はAと言う方法の方が良いのだけれど、今回は時間が限られているからBでやろうと言うことは頻繁にあるでしょう。
それは、技術士を受験する方なら全員ご存知だと思います。
しかし、なぜか試験のことになると正解を求める方が多いようです。
「答えを教えて頂けないのですか?」
「正解はどちらですか?」
こんな質問が頻繁にあります。
もちろん、択一試験には正解があります、あれは正解があるように問題を作っているから正解があるのです。
論文には正解はありません。
まれに、技術士講座の大手では解答例を出版しています。
また、市販している試験対策の本にも解答例が出ています。
しかし、あれもただの解答例です、「模範解答」ではありませんし、「正解論文」でもありません。
もし、その問題に対し解答例通りの解答を作成して提出しても合格とは限りません。
ですから、どんなに悩ましい場合でも自分の頭で考えて自分の手で解答を書き上げるしか方法はないのです。
ただし、多くの受験者さんの解答を見てきた経験上、
これはどう考えてもダメ、これは微妙、これは絶対に受かると言う判断はつきます。
また、毎回素晴しい解答を送ってくる方は滅多にいません。
問題によって良かったり、悪かったりします。
そのため、模擬試験では良い解答だったのに、本試験では不合格になったり、その逆もあります。
A評価とB評価で不合格と合格になる方はまさにその境界線上にいる方達です。
来年度の受験を目指す方達にぜひやって欲しい勉強法があります。
それは、1つの問題に対して二つ以上の異なる解答を書くことです。
切り口を変えて同じ問題に全く異なる解答が書けるようになると、
真の応用能力が発揮できるようになります。
ウソではありません、ぜひチャレンジして下さい