平成29年度の口頭試験進行中-1
先週の土日から口頭試験が始まりました。
すでに、試験を受けた方からご連絡も頂いております。
業務の詳細について、説明を準備して随分練習したのに何の説明も求められなかった。
いきなり質問から入ってきたので、面食らった。
こんな連絡もありました。
昨年辺りからそうなっていますが、試験委員も市中で口頭試験対策が行われていることは知っています。
ですから、毎年試験側も準備されないように対策しています。
対策側(われわれ)は、昨年までの傾向で対策を考える訳ですが、試験側は予測されないように変化させるのです。
これはまあ、当然と言えば当然です。
そもそも、毎年全く同じ質問では試験になりません。
誰だって対策します。
これから試験を受ける皆さんは、これまでの質問に対応するのは当然として、それいがいのパターンにも対応できるように準備しましょう。
経歴や詳細の説明がなしで、いきなり質問になることもあり得ると最初から分っていれば面食らうこともありません。
口頭試験は受験者の応用能力を試します。
応用能力とは、これまでの知見や経験を活かして新しい問題を解決する能力です。
ですから、試験側も毎年同じパターンの質問にはしないのです。
以前説明した文部科学省の担当者ではありませんが、「それを何とかするのが技術士」です。
まさにその通りです。
ただし、これから口頭試験を受ける方に絶対に忘れないで欲しいことがあります。
受験の際は、笑顔と明るい態度で最後まで通して下さい。
もしかすると、それが最も重要なのかもしれません。
模擬試験を行っても、終始くらい表情で「面白くない」と言った顔つきの方もいます。
試験側としては「こんな奴に合格させない」と思ってしまいます。
口頭試験は人柄もみるのです、技術士に相応しいかどうかを、話し方、表情、態度で確認します。
科学技術の向上と国民経済の発展に資する人なのか、そこを見るのです。
それを忘れないで下さい。