2017/11/29
先週の土日から口頭試験が始まりました。
すでに、試験を受けた方からご連絡も頂いております。
業務の詳細について、説明を準備して随分練習したのに何の説明も求められなかった。
いきなり質問から入ってきたので、面食らった。
こんな連絡もありました。
昨年辺りからそうなっていますが、試験委員も市中で口頭試験対策が行われていることは知っています。
ですから、毎年試験側も準備されないように対策しています。
対策側(われわれ)は、昨年までの傾向で対策を考える訳ですが、試験側は予測されないように変化させるのです。
これはまあ、当然と言えば当然です。
そもそも、毎年全く同じ質問では試験になりません。
誰だって対策します。
これから試験を受ける皆さんは、これまでの質問に対応するのは当然として、それいがいのパターンにも対応できるように準備しましょう。
経歴や詳細の説明がなしで、いきなり質問になることもあり得ると最初から分っていれば面食らうこともありません。
口頭試験は受験者の応用能力を試します。
応用能力とは、これまでの知見や経験を活かして新しい問題を解決する能力です。
ですから、試験側も毎年同じパターンの質問にはしないのです。
以前説明した文部科学省の担当者ではありませんが、「それを何とかするのが技術士」です。
まさにその通りです。
ただし、これから口頭試験を受ける方に絶対に忘れないで欲しいことがあります。
受験の際は、笑顔と明るい態度で最後まで通して下さい。
もしかすると、それが最も重要なのかもしれません。
模擬試験を行っても、終始くらい表情で「面白くない」と言った顔つきの方もいます。
試験側としては「こんな奴に合格させない」と思ってしまいます。
口頭試験は人柄もみるのです、技術士に相応しいかどうかを、話し方、表情、態度で確認します。
科学技術の向上と国民経済の発展に資する人なのか、そこを見るのです。
それを忘れないで下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。