017/10/20
先週に引き続き不合格になり易い残りの4パターンを説明します。
これまで、お目に掛かった合格者の皆さんは原則、学習方法をあれこれ変えません。
こんな勉強法、あんな勉強法と試してみても仕方が無いのです。受かっている人は学習の時間帯や内容の割り振りを含めて、自分の計画通りに進めています。
PDCAを廻して、スパイラルアップするのは当然ですが、それは見つかった自分の悪いところ、弱いところを直すための学習です。
私は、セミナーの際に自分が朝早く起きて解答論文を書いていたことを説明しますが、
これを聴いて朝型学習に切替える人が割と多いようです。
朝が良いのか、夜が良いのかは長年の生活習慣です。
1~2週間で修正できるものではありません。
そんなことは気にしないで、自分の身体の調子に合わせた方が良いでしょう。
これは、とても多いタイプです。
解答を作成する時間を無視して素晴しい論文を書いても本番で時間切れになったら何にもなりません。
3月ぐらいまでは、時間を気にせず、資料を調べながら解答を作成して構いませんが
4月ぐらいからある程度、時間を気にして解答するようにして下さい。
私のお勧めは以下の通りです。
・1月~3月末:資料を調べながら、時間を気にせず解答を作成する。
・4月~5月末:問題文を読み分らない箇所は調べてから解答を作成する。解答を書き始めたらもう資料は見ない。時間はなるべく本番と同じにする。
・6月~7月:資料は見ない。時間も本番と同じ時間で解答を作成する。
これまで、ふだんメールに添付で素晴しい解答を送ってくる人が模擬試験をやったら半分から2/3のところぐらいまでしか解答を作成できませんでした。
普段は、家で1枚1時間以上掛けて解答を作成していたそうです。
技術士になる人は、調べること勉強することが好きです。
ですから本好きも多いのです。
しかし、試験勉強の対策期間は決まった時間があります。
無制限に時間を使うことはできません。
私も本好きでは人に負けないほうですが、試験対策の勉強と練習をしていたおよそ8ヶ月は読書量を普段の半分以下に減らしました。
私は、20歳の頃から年間で100冊程度の本を読んでいました1週間に2冊です。それを年間40冊程度、1週間に0.8冊まで減らしています。
試験に出るかも知れないと不安になって
アレも読みたいコレも読みたいと言ったところでそんなに頭に入るはずはありません。
むしろ、これだと思う本20冊程度に絞って、しっかり理解するつもりで読んで下さい。
これが、上手くできる人は時間不足に悩むことがなくなるでしょう。
要するに業務の中で試験問題を思い出して、当てはめて考える癖を付けるのです。
これは、筆記試験の対策にもなりますが、口頭試験の対策にもなります。
業務の中で報告書を書いたり、上司に口頭で報告するときも問題文を意識して下さい。
あなたの課題解決能力は試験対策に合うように発揮できるでしょう。
これは自分で気がつかないかもしれませんが、解答を読む方はすぐに気がつきます。
ぜひ、挑戦してみて下さい。
最初にできないからと言ってすぐに諦めてはいけません。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。