2017/08/24
口頭試験対策に最も使える道具、それはビデオカメラです。
今はどこの家庭にもあると思います。そのビデオカメラに三脚を用意して下さい。
そして、カメラの前で業務経歴と業務の詳細を3分間説明して下さい。
3分を超えるのは絶対にダメです。
経歴・詳細合わせて3分です。
少し短い分には構いませんが、長いのは絶対に不可です。
撮り終わったら自分で見てみましょう。
自分の映像を見るのは面白いことではありませんが、技術士に受かるかどうかがそこで決まります。
見て修正すべきところを探しましょう。
明るい態度で話していますか?
説明を聴いただけで分りやすいですか?
言葉は明瞭ですか?
勘違いされそうなところはありませんか?
正面を見て話していますか?
態度や話し方は受験者の方が考えている以上に重要です。
録画した映像を見ながら確認して自分で拙いと思うところは修正して下さい。
手の動き、目の位置、仕草などもよく見ましょう。
気がつかない癖は誰にでもあります。
癖を無くす必要はありませんが、映像を見て自分ながら嫌だと感じるところは修正して下さい。
もう一つ重要なことがあります。
業務の詳細を説明する文章を作ることはほとんどの人が行います。
準備ですから当然です。
しかし、その音読はやりたがりません。
文章を書いたから十分とそこで止めてしまうのです。
これは大きな間違いです。
言葉で説明するのは音読して練習しないとできません。
言い間違ったり口から出て来なかったりと予想に反することが発生します。
まして試験本番では試験委員があなたを見ています。
時々にらみつけるように見ている試験委員もいます。
さらに、どんな人でも緊張します自分でも驚くほど言葉が出て来なくなるものです。
これを克服するのは音読の練習以外になにもありません。
なんども練習を重ねることで自分が観ても分るほど話し方が上手くなります。
それは自信に繋がりますから、本番でもあなたを助けてくれるでしょう。
緊張感を吹き飛ばすモノは練習に裏付けられた自信です。
もし、ビデオカメラがなくてこの先使う予定もないならスマートフォンでも十分に代用できます。
ただし、三脚は必要ですから用意して下さい。
さらに可能であれば奥さんとか、高校生以上ならお子さんに観て貰って内容が分るか訊いて下さい。
上手く説明ができていれば素人でもあるていど分るように説明できます。
小中学生ではさすがに無理だと思いますが、高校生なら分るでしょう。
家族の力を借りて合格できれば受かった時は皆で喜ぶことできるのです。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。