2017/07/03
受験者の皆さんは最後の追い上げで大変だと思います。
ただ、体調管理も重要ですからほどほどの無理で止めて下さい。
知識の量をみる試験ではありません。
勉強時間が成績と比例関係にある訳ではないのです。
解答論文を作成する時間で悩んでいる方も多いようです。
これはある程度、練習時間に比例します。
やはりたくさん書き込んだ人は解答時間も早いです。
もちろん、早く書けばよいという訳ではありません。
しかし、時間内に解答が完成しなければ読んで貰うことができません。
とにかく、最後に「以上」と入れられるところまで書き込むことは必要です。
解答の構成と、解答の内容を同時に考えている場合が多いようです。
少なくとも、私が見てきた受講者さんで時間内に書きあげられない方は、全くの知識不足で書けないことは無かったと思います。
構成を決めかねているうちに時間が無くなるから、とにかく解答を書こうと思ってしまうようです。
解答の構成は、原則問題文の設問に従って決めて下さい。
考えるのはどれくらい書くかだけです。
例えば、以下は昨年の建設部門・鋼構造・コンクリの問題です。
これなら簡単ですよね。
1.水中不分離性コンクリートの特徴
2.水中不分離性コンクリート施工上の留意点
原則これだけです。
少し気を利かせるなら
1.水中不分離性コンクリートの特徴
1.1 メリット
1.2 デメリット
2.水中不分離性コンクリート施工上の留意点
2.1 型枠工事の段階
2.2 打設時点
このように分けて書くのもありです。
この方が、なんとなく頭の中が整理されているように見えます。
しかし、「Ⅱ-1なら、簡単だよ」と思う方もいるでしょう。
続いてⅡ-2を考えましょう。
以下は昨年の建設部門・砂防・河川の問題です。
(1) 河川,砂防及び海岸・海洋のいずれかの分野を選択し,インフラの健全度等を評価する方法について,点検方法と併せて述べよ。
(2) (1)で選択した分野のインフラの点検,健全度等評価,施設の修繕・更新等を計画的に行うための長寿命化計画を策定する上で,留意すべき事項を述べよ。}
選択分野河川工事。
1.インフラの健全度評価、および点検方法
1.1 健全度評価方法A
1.2 健全度評価方法B
1.3 定期点検時の方法
1.4 臨時点検時の方法
2.長寿命化計画を策定する上で,留意すべき事項
2.1 点検,健全度等評価の計画で留意すべき事項
a)留意事項A
b)留意事項B
2.2 施設の修繕・更新等の計画で留意すべき事項
a)留意事項A
b)留意事項B
別に二つ必要な訳ではありません。
逆に三つになってもOKです。
ただし、あまり沢山を箇条書きで書くのは不可です。
また、Ⅱ-1やⅡ-2で、解答の冒頭に以下、○○について、解答を述べる。
などと入れる方もいますが、全く不要です。解答用紙ですから解答を記入するに決まっています。いちいち断る必要はありません。
特にⅡ-1はたった1枚で解答です。
1行も無駄にしないで、必要な評価されることだけ解答しましょう。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。