モチベーションが維持できない?
モチベーション維持に問題がでるのは普通のことだと考えて下さい。
貴方だけではないのです。
全員そうなんです。
択一試験と異なり自信満々な人はいません。
全員が、その不安と戦っています。
そのうち、20%を超える人がその不安に勝てずに受験を止めてしまいます。
4月に申込書を提出する人はおよそ3万人です。
しかし、受験する人は2万2~3000人しかいないのです。
それは、技術士会に14,000円を寄付する立派な方かもしれません。
それはそれで良いことです。
洵に見上げた心意気といったところですが、技術士会だって14,000円の寄付が欲しくて試験を行っているのではありません。
技術士の名称を用いて、科学技術の向上と国民経済の発展のために貴方の能力を、専門知識を活かして欲しいと思っているのです。
問題を自分で作ってみてください
ここで、貴方に一つ提案があります。
自分でⅡ-2やⅢの問題を作ってみませんか?
作問者の気持ちがなんとなく分かります。
問題を作るポイントは、過去問題をよく読むこと。
次に、Ⅱ-2なら「応用能力を確かめる」、Ⅲなら「課題解決能力を確かめる」そのために何を問うべきか。
そこを考えて下さい。
ただし、過去の問題を必ず横に並べて作って下さい。
平成24年よりも以前のものは不要です。
問題の形式が全く異なるからです。
25年から28年までの4年分を横に並べて下さい。
28年度の隣にくるものが今年の試験問題です。
並べて良く見るとなんとなく傾向はつかめます。
東日本大震災のような大災害はどの部門でも問題文に入ってきます。
また、平成27年の12月に開催されたCOP21なども出題される可能性は大きいのです。
問題を作るときは、過去問題を見ながら、そして何を問うのかそこを考えて作って下さい。
Ⅱ-1なら専門知識を問います。
Ⅱ-2なら応用能力を問うのです。
Ⅲの問題は課題を解決する能力を問います。
広い視点で多面的な検討が必要
問題を並べて解答を考えるのではなく、この問題で「応用能力を問うのだ」、「この問題は課題解決能力を問うのだ」ということを考えて下さい。
例えば、昨年の大雨による災害を思い出して下さい。
次に、ご自分の専門領域を考えて下さい。
そして、大雨の被害が発生する場合、自分の領域で何ができるのか考えて下さい。
「雨の被害なんてでないところに工場があるから大丈夫、問題なんて起きません」
そう考えますか?
でも、材料の仕入れや、協力子会社も安全ですか?
社員の家はどうですか?
作ったモノを購入してくれるお客さんはどうですか?
広い視点で多面的に観察する必要があるのです。
試験側は単純なものの見方を嫌います。
低い評価になるのです。
普段発揮している能力を解答用紙に引き写す
複雑な社会で発生する複雑に絡み合った事象の糸を、簡単に切り解くのではなく、根気よく観察して問題を分解 して下さい。
その中に本当に解決すべき重要な問題と、解決するための手段があるはずです。
解答はそれを求めているのです。
皆さん、それぞれ自分の業務では日頃から優秀な能力を発揮しているはずです。
試験では、それを紙に書かなければなりません。皆さんそこで苦労します。
でもそれは、慣れの問題だけなんです。
日頃から行っている、発揮している能力を紙の解答用紙に書いて下さい。そうすれば合格できます。