簿記のQ&A

6月の試験では63点で不合格でした。 実感としても基礎を固め…

スタディング受講者
質問日:2023年8月03日
6月の試験では63点で不合格でした。
実感としても基礎を固めきれていないところがあるので11月の試験に向けて再度過去問にとりくむ前に基礎固めをしたいのですが、
1. トレーニングを何周もするべきか(6月までに2〜4周済み)
2. 簿記2級の過去問を完璧にするか(15年前の合格以後2級は未復習)
どちらで対応するほうが実になるでしょうか。
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回答

スタディング 講師
公式
回答日:2023年8月04日
6月試験はおしい結果でしたね。
60点台を取れるまで力をつけるのも簡単なことではありません。
2級に合格された時期からブランクがあることを考えても、お忙しい中、勉強時間を捻出して学習されたことと思います。

また、63点まで取れているということは、基礎はできているように感じます。

11月試験に向けての復習ですが、試験の結果や答練から見える失点の傾向によって、取り組むべき復習は異なってきます。
総合点だけお聞きしていますので、やや曖昧な回答になってしまうことをご容赦ください。

まず、2級の過去問に取り組まれるのはあまりおすすめしません。
やや出題に癖があり、1級の問題を解くための力をつけるには、遠回りになってしまうからです。

2級範囲の復習の必要性を感じているのであれば、「特定の範囲に絞って、理解の部分を固めてくる復習」にしていただくとよいかと思います。

たとえば「工業簿記・原価計算」の点数が何となく伸びきらないな、と感じているのであれば、以下の復習方法がおすすめです。

①簿記1級合格コースで正答率90%になっていないスマート問題集があれば取り組む
②間違いやすい分野を把握する
③2級講座で工業簿記の内容を復習し、理解を固める
 (※演習する問題は、2級過去問ではなく、1級トレーニング等を推奨)

他に、2級範囲の理解が大事、かつ出題頻度が高いのは
・商会
商品売買、減価償却、リース取引、​貸倒、自己株式
・工原
製品原価計算

2級範囲で得意にしていると有利なのは
・商会 連結会計

もし上記の範囲が原因で点が伸び悩んでいると自己分析をされているのであれば、確かに簿記2級の復習が効果的です。

ただし、1級からの出題であったり、2級範囲とはあまり関係のない論点もあります。

・商会
ストック・オプション、固定資産の減損、退職給付、資産除去債務、工事契約、デリバティブ取引、事業分離
・工原
予算管理、意思決定会計、事業部制、戦略的原価計算、短期利益計画

これらを復習する場合、簿記1級講座のトレーニングや実力テスト等で安定して80点以上取れるように復習することをおすすめいたします。

やみくもに様々な教材に手を出さず、ご自身の伸び悩んでいる論点に合わせた復習に取り組んでみてください。

以上が参考になれば幸いです。
合格点まであと一息です。応援しています。