各パターンを学ぶことで、問題をどのように解き、どのような対策を書けばよいのかが明確になるからです。
「15×3論文勉強法」では、過去の試験を分析し抽出した頻出する15パターンを特許法・実用新案法、意匠法、商標法を通じて3サイクル繰り返します。
このパターンを学習することで過去に出題された問題のほぼ全てについて、論文の解き方、答案の書き方、学習法を理解することができます。
特許法・実用新案法、意匠法、商標法の3つの分野に共通する15の出題パターン
これらをしっかりと身に着けることで、判断力や法的思考力もレベルアップしていきます。
1.趣旨 | 規定の趣旨の説明が求められる問題。 |
---|---|
2.規定説明 | 規定の説明を求める問題。 |
3.拒絶理由 | 事例問題において特定の特許出願に存在する拒絶理由を説明することが求められる問題。 |
4.特許/登録の可否 | 特定の拒絶理由の適用において特許を受けることができるか否かが問われる問題。 |
5.留意事項 | 手続・行為・措置などにおける留意事項を問う問題。 |
6.妥当性 | 具体的な事例における主張または措置が妥当か否かの判断を求める問題。 |
7.権利関係 | 事例に登場する人物および法人の権利関係の説明を求める問題。 |
8.出願態様 | 具体的な事例が示された問題において、登場人物がどのような出願をすべきかを問う問題。 |
9.措置・対応 | 具体的な事例が示された問題において、登場人物がどのような措置又は対応をすべきかを問う問題。 |
10.特許庁の取り扱い | 特許庁に対して行った出願、申し立て、請求などが、その後、特許庁においてどのように取り扱われるかの説明を求める問題。 |
11.訴訟での主張 | 問題文の事例において提起された訴訟において当事者がどのような主張を行うことが考えられるかを問う問題。 |
12.法的根拠 | 問題文の事例における措置、主張などについて、その法的根拠を問う問題。 |
13.条件想定 | 法上の要件を満たすか否か不明な事例設定がなされ、どのような条件を満たした場合に法上の効果が生じるかを問う問題。 |
14.判例 | 判例で問題となった事例と同様の事例設定がなされ、判例の解釈に従った解答を求める問題。 |
15.複雑な事例 | 複雑な事例設定がなされた事例形式の問題。 |
この15の出題パターンを確実に身につけることで、論文の書き方が身につくだけでなく、試験問題がどの出題パターンに当てはまるのかにも気づくことができるようになります。
論文の試験に臨むとき「論文の試験だからその場で自分の考えを書けばよい。」と考えがちですが、
論文式試験では複数の採点者が採点を行うため、受験者の採点に不平等が生じないように、共通の採点基準を設けています。
つまり、何を書けば得点につながるのかが予め設定してあるという事です。
何度も論文式試験に挑戦している受験生が陥ってしまうミスは、
自分のもっている知識とその場の判断力と法的思考力のみで論文を書いてしまう事です。
それだけで勝負してしまっては、それぞれの力を大きく伸ばさなければ合格点に到達できません。
豊富な知識をパターンに分けて整理しておき、その上で判断力や法的思考力を使って論文を解くことで、
短期間で論文式試験の合格レベルに達することができます。
出題者が答えてほしいことは一体何なのかを正確に捉え、問われている問題にストレートに解答できるようになることが、
「15×3論文勉強法」の目標なのです。