国家公務員一般職とは、主に事務処理業務を行う国家公務員を指します。主に経済産業局や法務局、税関、財務局など全国の省庁出先機関で働きます。一般職試験は、学力や経歴に合わせて「大卒程度」「高卒程度」「社会人試験」の3つの区分で実施されます。今回は、職務内容に加え、国家一般職試験の受験資格・日程・科目ほか、給与に関する情報をお伝えします。
目次
職務内容
地方には、中央省庁の出先機関がたくさん点在します。国家一般職の公務員は、全国に散らばる出先機関に所属し、さまざまな行政事務に携わります。中央で決まった政策を現場で実行に移すのが彼らの役割です。
以下は、主な出先機関の一覧です。
- 経済産業局(経済産業省)
- 法務局(法務省)
- 入国管理局(法務省)
- 通信局(総務省)
- 財務局(財務省)
- 国税局(財務省)
- 税関(財務省)
- 労働局(厚生労働省)
- 整備局(国土交通省)
- 運輸局(国土交通省)
たとえば経済産業局では、女性雇用や働き方改革など経産省が推進する政策を実施することになります。そのほか、個人事業者や中小企業に支給する補助金の審査および選定、日本企業の海外進出のバックアップなど、企業活動のサポート業務も大切な仕事です。
受験資格
国家公務員一般職には「大卒程度」「高卒程度」「社会人」の3つの区分があります。令和元年度試験の受験資格は次のとおりです。
大卒程度
1 平成元年年4月2日~平成9年4月1日生まれの者
2 平成10年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの
(1) 大学を卒業した者及び平成31年3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
(2) 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び平成31年3月までに短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者
年齢上限は30歳。短大や高卒資格者も受験対象に含まれます。
高卒程度
(1) 2020年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者(平成29年4月1日以降に卒業した者が該当します。)及び2020年3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
(2) 人事院が(1)に掲げる者に準ずると認める者
社会人試験
昭和54年4月2日以降に生まれた者(一般職試験(高卒者試験)の受験資格の(1)の期間が経過した者(平成29年3月31日以前に卒業した者が該当します。)及び人事院が当該者に準ずると認める者に限る。)
試験日程
平成30年度国家公務員総合職試験の日程は下記のとおり。
試験科目
大卒程度
高卒程度・社会人試験
給与
大卒程度
「一般職の職員の給与に関する法律」では、大卒程度の採用当初の給与を以下のように規定しています。
- 行政職員:215,040円
- 研究職員:220,920円
- 警察官など:249,600円
(平成30年度4月1日現在・東京都特別区に勤務する場合)
基本給以外にも扶養手当や住居手当、通勤手当などが支給されます。
高卒程度・社会人
高卒者試験合格者の採用はじめの給与額は147,100円です。一方、社会人試験合格者の額は、採用前の経歴により異なります。たとえば、30歳で採用された高卒資格者の給与額は、163,000~218,000円です。また、いずれの場合も各種手当が支給されます。
公務員の仕事・試験情報について
公務員の仕事内容・試験情報については以下のサイトにもまとまっていますのでぜひ御覧ください。
https://studying.jp/komuin/about-more/
参考サイト:
http://www.jinji.go.jp/saiyo/syokai/syokai.html
http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/ippannsyoku_kousotsu/syakaijinn/ippann_syakaizin.html
http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/jyukennannnai/jyukennannnai_kousotsusya.pdf
http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/jyukennannnai/jyukennannnai_daisotsuteido_ippannsyoku.pdf
http://www.jinji-shiken.go.jp/pdf/shiken15.pdf
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/sougousyoku/daisotsuteido_sougou/daisotsuteido_sougou.html