どんな仕事にも向き不向きがあり、公務員も例外ではありません。公務員にはさまざまな職種があり、それぞれに働く人の特徴と傾向がみられます。
今回は、市役所職員の特徴を職種別にチェックし、“公務員に向いている人”像を浮き彫りにします。ひょっとすると、前職での経験や得意分野がそこで生かされるかもしれません。
目次
技術職に向いてる人は?
市役所の技術職には、土木職・建築職・化学職などさまざまな職があります。それぞれの仕事内容を踏まえながら、その職に向いている人の特徴をみてみましょう。
建築職
都市計画や公共施設の設計・工事などに携わるのが建築職です。また歴史的建築物などの復元工事も担当します。それらは市の財産であり、県外からの集客を期待できる重要な資産ともいえます。建築に関わる技術や知識はもちろんですが、工事に携わりながらも、常に市民の立場に立つことを意識して仕事に取り組める人が向いているといえるでしょう。
土木職
橋や道路の設計・修復や現場監督など工事に携わるのが土木職です。道路や橋などのライフラインは、市民の日常生活に大きく影響します。高い技術力だけでなく、市民に寄り添う姿勢も土木職に求められる資質です。
また、最近では大きな災害が起こりますが、ライフラインの整備・復旧に携わる土木職は特に重要性が高まっているのではないでしょうか。
電気・電子・情報職
電気の供給も、国と自治体の大切な使命です。公務員という立場なら、市民の安心安全を考えてライフラインの維持管理とそれを守るためのさまざまな公共物の電気設備に関する工事計画を立案・実行する必要があります。電子分野や情報分野で大きな混乱・トラブルが生じないよう実務的に対処したり、ルール・基準を設けたりして住民の生活を間接的に守ります。
化学職
環境調査や環境保全対策、廃棄物処理の指導と対策や下水道施設での水質管理などに関わるのが化学職です。私たちが安心して水道水を利用できるのは、水道局を管轄する地方自治体職員の働きがあるからです。水質調査を行い、問題があれば改善する専門家がいなければ川や海は汚染されたままとなり、水の利用もできなくなるでしょう。化学分野の研究・実務で名誉や実績より「地域レベルで豊かな自然環境を守り、住民の安心・安全な暮らしを送ってもらいたい」という考えを持つ方こそ、化学職に向いています。
「人材育成基本方針」を確認しよう
毎年各市町村がホームページにて職員の『人材育成基本方針』を公開しております。これはつまり受験生に「私たち○○市はこのような人物を求めていますよ」と教えてくれている有益な情報源となります。まずは志望する市町村が策定した『人材育成基本方針』を読み込んで自分の強みとの共通点を探し、アピールすることが面接対策では必要となります。自分のどんな強みが市町村の求める人材像と近づけられるか。まずは自分の希望する市町村のホームページから確認しましょう。
公務員の仕事・試験情報について
公務員の仕事内容・試験情報については以下のサイトにもまとまっていますのでぜひ御覧ください。
https://studying.jp/komuin/about-more/
参照サイト:
http://www.lec-jp.com/koumuin/rikei/about/work_chihou.html