【必ず勝つ計画】常に成功に充ちた状態で行動する

【必ず勝つ計画】常に成功に充ちた状態で行動する

ここまで様々な自己啓発を提案してきたが、まとめると「自信を持って行動すれば環境が好転する」の一言に尽きる。

しかし「自信」とはメンタルの部分なので、ちょっとしたことで変動してしまう。昨日は自信満々だったのに今日は自信喪失・・・と、個人差はあれ、浮き沈みとの闘いである。

1、沈むのは自己防衛機能

まず覚えておきたいのは、「沈むこと自体は悪いことでは無い」と言う点だ。人間は高度な防衛機能を備えているので、周囲の変化を敏感に察知して危険に備えようとする。

この自分に備わった機能を信頼し、自信を喪失したら「あ、これは危険が近付いてるから注意しろってことだな」と、前向きに捉えて欲しい。

そのまま進むと大きな落とし穴に陥ちてしまう、言わば事故の前の自動急ブレーキのようなものだ。逆に、自動ブレーキ機能が壊れ、自信喪失する事なくガンガン突っ走ってしまうと、直ぐに大事故につながる。
自信喪失と言う自己防衛機能に感謝しつつ、注意しながら前進するのである。

しかし、だからと言って、「ええい!どうにでもなれ!」と目を瞑って無理に思いっ切りアクセルを踏んでしまったら、衝突するのは目に見えている。 何をするにも無理は禁物。この場合は勢いに任せず、少しずつ心の内側から自信を修復していくことが重要だ。

2、己れを充し、溢るるイメージで行動する!

さて、ここから本題の、自分の人物評価を上げるコツを伝授したい。

まずはコップに少しずつ水が貯まって行く様子をイメージして欲しい。この水が自信だ。少しずつ少しずつ水嵩が増していく。そして次第にコップが水で充たされ、水が外に溢れ出る。 この溢れた水によって周囲に水が分け与えられる。これが行動であり、人物評価につながる

同じ行動でも、自身が充たされているか否かで、評価は雲泥の差が生まれる。もしも自身のコップに水が充たされていない状態で、他に分け与えようとすると、自分の水が減ってしまう。
すると、どうしても不安な気持ちになってしまうだろう。

初めは善行として他人に分け与えたつもりが、「私の水をあげたんだから、感謝して欲しい」「あなたも自分の水を差し出すべき」「私の水が少なくなってしまった」と、どんどん相手へのマイナス感情が膨らみ、心が荒んでいく。
相手の側も不信感が募り、人間関係にヒビが入る。善かれと思ってしたことがとんだ逆効果を招いてしまう。こんなことなら最初から無理に分け与えない方が良かった・・・。

もしもあなたの心の中に成功の自信に不安があるのなら、他人よりも先ずは己れ自身の内側に心を向けて欲しい。 他人を充たす前に、自分の心を充す。そして、十分に充たされ、溢れたものを他人に分け与える、と言うイメージで行動してみよう。
たったこれだけのことであなたの人物評価は劇的に上がる。

自分の心が充たされているので、余裕や自信が醸し出される。すると、相手は安心や信頼を感じるようになる。

普通の人は利用されたり搾取されたり、良くないことに巻き込まれたりすることを極端に恐れる。中には、「スリルは人生のスパイス」と、進んで火中の栗を拾う人もいるかもしれないが、特に日本では少数派で、多くの人は「石橋を叩いても渡らない」慎重派だろう。

慎重派は何よりも安心・安全を求める。そのため、「この人は余裕がある」と感じられる人を評価するのである。

3、「いつも心に是清を!」

さて、ここで、安心を演出することで大成功を収めた例を紹介したい。

昭和の金融恐慌の際、十五銀行が休業するという噂が広まり、「私のお金が無くなってしまう!」と、預金者の群れが各銀行に殺到した。

時の蔵相・高橋是清は日銀に非常貸出を命じるとともに、3日間、全国の銀行を休業するよう指示した。同時に全国の各銀行に支払猶予令(モラトリアム)を設定し、小口支払い制限を500円以内として、それ以上は21日間の支払い延期を発表。
その3日間に、十分な日本銀行券(紙幣)を準備しておくため、刷れる限りの紙幣の印刷を命じた。
この時に、とにかく量を多くするため、表面だけ印刷し、裏は白いままだったと言う。

そして連休明け。各銀行は刷り上ったばかりの札束を山のようにカウンターに積み上げて、いかようにも支払いに応じるという態度を示した。
これを見た預金者は安心して帰って行った。

さて、皆さん、もうお分かりだろうか。この「片面紙幣を大量に刷って、積み上げ、余裕を見せる」が、先程の、「自分のコップを水で充たして余裕を見せる」に通ずる。

誰もが自己防衛機能を内蔵しており、相手は程度の差はあれ、警戒しながら他人を見ている。
その中で自分の人物評価を上げるための合言葉は「いつも心に高橋是清!」自信を大量に増刷し、相手に余裕をぶちかまそう

4、自分の心を充たすのを絶対に忘れるな

さて、最後に、高い評価を得た後に気をつけたい留意事項を補足しておく。

評価が高くなると、それに比例して周りから頼まれる仕事も増えてくる。
すると、自分のコップの水が足りてないのに分け与えなければならない、なんて自縛に駆られることもある

「草創は易く守成は難し」と言う言葉もあるが、最初に自身の高い評価を得るのは、実はそれほど難しいことではない。

だが、その高評価を維持しようとするために、己の内面を疲弊しボロボロになってしまう。
そして、ボロボロになることで余裕が無くなり、評価がどんどん下がってしまう人がとても多い!

高い評価を守るために必死になるのは分かるが、そこは冷静に相手との距離感、隙間を保たねば、すぐにスッカラカンに搾り取られてしまう

どんな時も、どんな状況であっても、まず優先すべきことは、「自分の心が充たされている」と言う状態である。これが崩れてしまうと、人物評価は一気に崩れてしまう

自分の心を充たすことが、他人からの信頼にとって一番重要である

この逆説に気付くことができれば、あなたも円滑且つ円満な人生を永遠に持続させることができるだろう。