ご家庭の事情で、時間短縮勤務をされておられるあなた。一般的には育児期間や、介護などの状況を想定しています。さて、時間短縮勤務のお仕事内容に不満や不安はありませんか?今回は具体的な悩みの背景とそれに応じた「資格のまなび」の活用方法を検討してみます。

悩み1:上司に自分のやる気が上手く伝わっていないような気がする…

別の表現をすると「時短前と比べて、仕事のレベルが下がったように感じる」ということもできます。ひょっとしたら、この場合、上司や会社はあなたに配慮をしてくれているのかもしれません。「プレッシャーのかかる仕事を回避させて、家事や介護とのバランスを取れるようにしてあげよう」というやさしさの場合はないでしょうか?その場合、大型の企画や、どうしても残業が必要な業務からは外れることになり、手元に残っているのは書類整理やルーティンワークが中心。すると、正社員の場合によくあるのが「パート社員の方と同じような仕事をしていて肩身が狭い」という不安です。これは、あなただけが抱えこむものではありません。日本の職場に共通する現代の課題です。さて、そんな状況ではどのように資格を活用する方法があるのでしょうか?この場合、「あなたのモチベーションと会社の評価とのミスマッチ解消」のための資格学習です。「毎日本を読んでいます」ではなかなか伝えにくいものでも、資格を取ったことで状況が一変するケースがあります。人事部が各社員の保有する資格を管理しているのであれば、当然、上司の目にも届くことでしょう。異動やメンバー構成の際の参考資料として活用されるケースもあるかもしれません。もちろん、上司とのコミュニケーションで解決するのが一番早いです。 しかし、あなたの不安の表現方法や、意欲を伝えるツールのひとつとして、資格合格というものが使える可能性は無いでしょうか?

自分が帰ってしまうと、他の人がわからない

自分が帰ってしまうと、他の人が自分の仕事のことをわからない。そして、翌朝出社すると、問合せ関連の大量のメモ書きが机上にのこされている。そんな状況でお困りの方はいらっしゃいませんか?もちろん、自身で処理するのが基本だとしても、ある程度、周囲の方がフォローできる状況の方が、お互い気持ちよく仕事ができるのではないでしょうか。さて今、何が起きているのかというと「あなたの仕事の中身が全く見えなくて周りが困っている」ということです。その場合、あなたの不在時でも最悪の事態を回避する為にどんなアイデアがあるでしょうか?資格の学びを活かそうとする場合、やはりあなたの抱えている業務に関するものが望ましいでしょう。事務なのであれば、簿記。人事であれば関連法規。筆者も事業会社勤務時、時短勤務者の帰宅後、フォローをした経験があります。個人的に日常親切にしてもらっていたこともあり、フォローそのものに、いやな気持はありませんでした。ただ、困ったことがあって、まさにそれが、対応したいけどどう対応すればいいのかわからないということです。指示はあるのですが「ここにこの数字を記入して、こういう時はこっちにこの数字を入力する」と言われると、まあ、その場はなんとなくわかるのですが、「これ」とか「それ」って実は聞く方からしたらわかりにくいものですよね。要するに「共通言語」で話してほしいんです。一般的に使われている言葉であれば、こちらで調べることが可能ですし、他の人に聞くことも可能です。例えば、売掛金の消込をしている、とか、月次で請求する金額の集計をしている、とか、取引の逆仕訳をおこなっているとか。もしあなたが「ここ」とか「これ」とか「あれ」などのフレーズを頻繁に使っているとしたら要注意。経理であれば、財務諸表の中のどんな数字を担当しているのかを会計基準で使われている用語で説明する。人事なのであれば、どのような法律のどの部分の業務をやっているのか、条文で言うと、何条にあたる業務を担当しているのか。まずはそのあたりの見直しから始めると、引き受ける方もきっと楽になりますよ。

まとめ

時短勤務というのは、キャリアを継続させるための手段であって、もちろん、資格取得や自習のための時間ではないかもしれません。しかし、実際にお悩みの方にとっては、まなぶということがキャリア維持のためのひとつのきっかけであることもまた大きな事実です。時間の使い方が大きく変わって、負担と不安があることでしょう。もし、資格の学びに興味が少しでもあるのであれば、不安解消のきっかけのひとつとして活用して見てはいかがでしょうか。