通勤時間、あなたは何をなさっていますか?「今まさに、このページ見てるよ」という方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに電車を見渡すと、スマホを操作している人が多いような印象を受けます。今回は「勉強を始めたいとはずっと思ってたけど、なんかメンドクサイなー」と思っておられる方にこそ読んでいただきたい内容です。さっそくですが、あなたの通勤時間はどれくらいでしょう?ある調査によると、首都圏のサラリーマンの通勤時間の平均は「片道58分」だそうです(参考:不動産情報サイトアットホーム)。すなわち、往復約2時間程度の時間という資源を、毎日、通勤に投下しているのが現状です。 この2時間、うまく使うことってできないものでしょうか?
目次
あなたの通勤時間で狙える資格
月の稼働日数、すなわちあなたが通勤する日数を仮に24日としましょう。
すると、冒頭の通勤時間を学習にあてた場合、2時間×24日=48時間の学習時間が確保できることになります。
☆宅建士
まずは宅建士。あくまで目安ですが、合格までに必要なのは「300時間」と一般的に言われています。すると、何か月程度必要になるのでしょう?
300時間÷48時間=6.25か月。
本試験が10月中旬です。つまり、通勤時間だけ勉強するとしても、4月からスタートすれば、合格に必要な学習時間は確保できてしまう計算です。土日も勉強する予定であれば、スタート時期はもう少し遅くても、じゅうぶん間に合うでしょう。
☆FP
3級100時間。2級200時間。
例えば、3級であれば、100時間÷48時間=2.08333か月。FP3の本試験は通常5月下旬、9月上旬、1月下旬です。2018年度の試験の場合、9月9日受験の申し込みを、受験申込期間初日の7月7日にして、そこから勉強をスタートしても間に合ってしまいます。「通勤時間勉強は思い立ったが吉日」にふさわしい資格と言えないでしょうか?
☆司法書士
2,000時間。
さすが、合格率3%の難関資格だけあって、学習時間もハンパではありません。では、同様の計算式に当てはめてみると…。
2,000時間÷48時間=41.6666か月。約3年半。うーむ…。これでは気が遠くなりますね。では、土日祝の午前中は4時間勉強するという無理のない計画にしてみましょう。(一般的には大変ですが、司法書士を目指すのであれば、それぐらいの覚悟がある方も多かろうと…)
年間の週末は104日。祝日は20。振替休日があると仮定します。
(104+20)日×4時間=496時間
これがお休みの日の勉強時間。通勤時間でやるべきなのは下記の時間。
2,000時間-496時間=1,504時間
では、期間にしてどれくらいなのかを計算してみます。
1,504時間÷48時間=31.3333か月。約2年半ですね。
これで、およそ2年半です。「それでも2年半かー」という方。これは通勤の往復時間が2時間とした場合です。往復時間がもっと長い方や、平日にも勉強ができる方はもっと短縮します。あくまで「計算の上では」ですが…。それでも、司法書士という難関資格ですら、通勤時間を活用すれば、受験専念型と同じような期間での合格の可能性も見えてきます。「もう無理だな」とあきらめていたあの資格も、ほんの少し手が届きそうに感じられませんか?
ラッシュでの勉強を可能にするには?
通勤電車がスマホを開ける程度の混雑の方もいれば、「ラッシュ状態でそれどころじゃない」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、筆者の周りでよく使われている学習方法を公開します。それは、「指定席券の購入」です。通勤電車でも、JRや私鉄など、指定席券の購入が可能な電車もありますよね。今回、宅建士を受ける方をひとつのモデルとしてみます。小田急ロマンスカーを使ってみることにしましょう。藤沢から新宿に通勤している会社員の方、いませんか?所要時間は約1時間。今回のモデルになってください。朝、新宿駅までの通勤はきっとラッシュがすごいことでしょう。「帰りは朝ほどのラッシュではないからスマホぐらいは開けるよ」という状況をイメージしています。
さて、新宿―藤沢指定席券片道620円。
一か月の通勤でかかるのは、620円×24日=14,880円
合格までの6.25か月の通勤に指定席を使うとすると…
14,880円×6.25か月=93,000円
決して安い金額ではありませんね。ただ、会社が不動産関連の方はこれが「非常に安い投資」になる可能性があります。どういうことかというと、「資格手当」の存在です。例えば、「宅建の有資格者に毎月10,000円の手当を出す」という規則がある場合、この投資は合格後、約9か月で回収できます。
そして、その先はずっとあなたに収入をもたらしつづけることに…。
今回、宅建をモデルにしましたが、他の資格であっても資格手当がでるなど、投資の回収見通しが高い場合、通勤電車のこの活用方法はオススメできます。
まとめ
「通勤時間が楽しい」という方はそれほど多くはないに違いありません。だからこそ、「生活を豊かにするための使い方はないか」と考え、今回、調査をしました。学ぶことがいちど習慣になったらこっちのもの。今後の社会人生活の数十年で何時間分のスキルアップができるでしょうか?そう考えたらワクワクしてきませんか?