公務員試験で苦手分野にぶつかったり、学習の成果が実感できないときに自分の脳力を疑ってしまうこともあるかと思います。
今回はスタディング公務員講座講師が、自分の才能を信じ、能力向上を果たし、さらには天才を目指すためのポイントを解説します。
自分の脳力を最大限引き出したい!というかたにうってつけの記事となっています!
目次
【最強の学び方2】公務員試験 能力向上の秘訣は「ナルシスト脳で夢中ゾーンに入る!」
ナルシストと言う言葉を聞いて、どのような印象を持つだろうか。恐らく多くの人が、自分に酔いしれた自己本位の人間を思い浮かべるだろう。
確かに対人関係においてナルシストは自分のことしか考えていないため、できる限り関わりを避けたいところだ。あまり良いイメージを抱かない言葉と言える。
ところが、ナルシストを「自己肯定」と言い換えたらどうか。「自分を信じる」「自信を持つ」など、対内的にはポジティブなる印象に早変わりする。ナルシストは対外的には嫌われる要因だが、自分にとっては能力開花の大きな鍵となる。
今回は、自分の能力を開花させ天才の仲間入りをするための方法を伝授する。よく「これは一部の天才だけの方法ではなく、凡人のための方法である」と書かれた書籍に出会うが、このような表現があった場合、私は即座にその本を棄てる。
何故ならば凡人は凡人でしかなく、凡人の人生を歩むことは成功とは程遠くなるからである。凡人ではなく「天才になる」ことが、成功への最短の道であり、「天才になる」ための方法をここでは追究していく。
世の中には天才がいる?
私は子供の頃、「世の中には天才と呼ばれる凄い人がいるんだ」と勝手に思い込み、自分に劣等感を抱いていた。映画やアニメなどでは、よく天才的な人物が活躍するし、過去の歴史上の人物の伝記などを読むと、とてつもない天才として脚色されていたりする。子供心に、世の中にはそのような天才がゴロゴロいると思っていた。私は田舎の公立学校で育ったため、例えば都心の一流進学校は天才の巣窟のような印象を抱いていた。
ところが、大学に入り、そのような超一流の子を教える環境に長く身を置き、また、自身も様々な高学歴の人と出会ってきた。今のところ、子供の頃に憧れていた「天才」に出会ったことはない。つくづく日本は凡人を育てる風土なのだと感じる。勿論、小学生や中学生で神童と呼ばれるような天才的な素養がある子は一定数存在している。
しかし、それが、高校、大学、社会人になるに従い、羞恥心、環境、人間関係、プレッシャーなど、様々な要因が重なり、自ら才能に蓋をしていくことになる。
そんな凡人しかいない世界で天才になる方法を身につけたら、全てのことが楽勝になる。もはや無敵だ。
能力が低いのは自分の責任
さて、先程、自ら才能に蓋をしていく、と言ったが、実は人間は誰もが天才になり得る才能を身に付けている。それが「脳」である。
今、AIの研究開発が盛んだが、そのAIが遥かに及ばない能力を人間の脳は備えている。人は誰もが頭にスーパーコンピュータを内蔵している。
だが、残念ながら、全員、電源を切っている。どんなに優れたスーパーコンピュータも、電源が切ってあれば単なる粗大ゴミだ。よって、多くの人は粗大ゴミのような存在にしかなれない。
しかし、電源を入れるのも切るのも、自分にしかできないのだから全て自分の責任である。
ここまで言うと、多くの人は「いや、そうは言っても人には才能の差がある。田舎の名もない学生と、都会のエリート学生じゃ、そもそも頭の作りが違う」と思うかもしれない。もしこれを読んでいるキミが、人間でないならば、例えば、猿だとしたら、猿が知能で人間に勝つのは極めて難しい。
だが、人間である以上、そこに大差は無い。
私は職業で、都心のそれこそトップ校の学生に指導し、そして時には地方の偏差値の低い高校や大学に講演に行くこともある。そこで、どちらの学生も見てきた。はっきり断言する。能力に差はない!
しかし、一つだけ、大きく異なるものがある。それは「自信」である。地方の低偏差値の学生は、恐らく過去に失敗をしたのであろう、とにかく自信が無い。
つまり、「自分はできない」からスタートしてしまう。実は、この自己否定こそが、脳の電源を切っている元凶であり、これが能力と言う器に蓋をしているのだ。この蓋がある以上、いくら努力と言う水を流しても、水は一向に貯まらない。
だが、何度も言うように、蓋をしているのは自己否定をしている自分の責任である。
自分の才能を信じる
一方で、都心の進学校の学生は、とにかく自己肯定感が強い。困難があっても「きっと自分はできる」からスタートする。些細なことに思うかもしれないが、この自己肯定が能力を開花させ、天才へと導いてくれる。思う存分、ナルシストになって天才への道を歩んで欲しい。人間は小学中学ぐらいはナルシストでも通用するが、成長するにつれて「謙虚な姿勢」が求められる。
そして、自己否定の態度が多くなり、次第に自分の才能に蓋をしてしまうのである。
対人関係は謙虚にしないと崩壊してしまうが、それは自分の才能の放棄と紙一重である。
よって、表面上はどうあれ、心の中では強い自己肯定、ナルシストを意図的に作り出す必要がある。常に起床時、移動中、隙間時間、就寝前など、時間があれば「自分はできる」「自分には才能がある」「自分は天才だ」と自己暗示に励む。初めは意図的なので惨めかもしれないが、これを繰り返すうちに次第に自然と自己肯定の状態を作り出すことができる。
すると、その肯定的潜在意識に脳が反応して、本当に能力が活性化するのである。まさに「嘘から出たまこと」であるが、才能は自分をプラス方向に騙すところから始まる。
但し、これは自分の内面の中だけで隠して完結させなければならない。このナルシストが外に出た瞬間に集中砲火を浴び、元の自信のない粗大ゴミコンピュータに逆戻りである。
そして夢中ゾーンへ
さて、潜在意識の改革により、天才の下地はできた。あとは学習を積めば良いのであるが、ここでも天才の学習を紹介する。それは「夢中の境地」である。読者も、何かに没頭してその世界に入ってしまい、時間が経つのを忘れてしまった、と言う経験があるだろう。この状態を「夢中ゾーン」と呼ぶ。このゾーンに入ることで、全く苦痛や疲労を感じずに能力が向上する。所謂、無我夢中の状態になり、まるで引力に吸い付けられているかの如く自己を覚醒させる。
無我夢中と言うと、恋愛やアイドルの追っかけ、ゲームなどを思い浮かべるかもしれないが、これは一種の催眠であり、盲目となり、それしか見えないような状態である。もしも、勉強や学習に対して無我夢中になれれば、楽しくて幸せな気持ちになりながら成績を上げることができる。そして実際に学問に対して盲目になれた人が、例えば一流の学者などになれるのである(余談であるが、世の中で希望する職業に就くまでは誰でも努力でなれるが、一流の領域に達するのは、この夢中ゾーンに入れた人だけである)。
さて、ナルシストで自分に対しての自信を獲得した後は、対象となる相手に向かい、このような夢中ゾーンに入って取り組むことが重要である。
例えば、数的処理と言う科目が対象ならば、眠る時はテキストを抱き締め、朝から晩まで「数的処理のことが大好きでたまらない」と想い続けよう。
そして学習中は「数的処理と共に時間を過ごせるなんて幸せ」と思いながら取り組む。
つまり、数的処理に恋をするのである。すると学習中は至福の悦びを得ることができ、気付けば能力が急上昇となる。
能力向上は学習内容よりも前提となる意識の方が遥かに大切である。