働きながら資格の勉強をやっている方は「意識高い系」でしょうか?確かに、普通にお仕事をするだけでヘトヘトになりますよね。さらにその上、プライベートの時間を割いて勉強している人が「すごい人」に見えることもあるかもしれません。仮にすごいとしても「そんなに頑張りたくないよ」という声も聞こえてきそうです。筆者も資格の業界にいるので、資格取得を目指す方にはたくさんお会いします。では「受講生達がハングリー精神の肉食系の集まりか?」というと、実はそうではないようです。

すごそうに見える人たちはホントにすごいのか?

一昔前の司法試験なんかだと、「俗世に背を向けての受験生活が10年以上」という方も確かにいました。もし、そのイメージが強いとなると、確かに資格試験の勉強というのは非常にハードルが高いものに感じられるかもしれません。また、テレビに出てくる弁護士や公認会計士は、いかにもエリート然としていて、なんだか光り輝いて見えることもあり、それも学びのハードルをあげています。では、「資格学習はスーパーエリートのものか?」というとそれは違うと断言できます。テレビ出演をされるような先生の中にはホントにエリートの方もいます。ビジュアル的に華やかな人や、学歴のすごい人もいますが、そういう方が大多数かというと、ほんのごく一握りの少数です。どんな職業でも、華やかなスター性のある方というものはいるもので、それは弁護士や会計士などでも同じです。また、ドラマにあるようなドラマチックな現場はほぼありません。弁護士先生も毎日「異議あり!」とやっていては体がいくつあっても持ちません。どちらかというと、資格を活かしたお仕事というのはコツコツとやる地道なものです。「一発逆転」とか「華やかな世界」とかにあこがれて始める人を見ていると、「職に就いた後、予想外の地味さにがっかりする場合もあるのではないか」と、むしろ心配になるぐらいです。

みんな平等!学歴も容姿も性別も関係なし!

資格試験というのは本来、誰にでもチャレンジでき、誰もが合格する可能性のあるものです。生まれや性別や学歴など関係なく、誰にでも開かれているところこそが、資格試験の最大の魅力だと筆者は考えています。他方、例えば医学部受験などは18才前後で「医師」という職業に興味を持ち、さらに私大であれば数千万円の学費が払える環境でなくては受験することすらかないません。今、あなたがもし医師に興味を持っても、生活のことを考えると、目指す事ができる方はごく少ないのではないでしょうか?しかし、多くの資格試験は別です。思い立ったが吉日、興味を持った時がチャンス。いつ、どんな時でもスタートで来てチャンスは平等。これだけはぜひ覚えておいていただきたいことです。

資格の学びやすさ

昨今は資格試験(にかぎらずどんな試験でも、ですが)、学びやすい環境が非常に増えてきました。この10年間で非常に大きく変わっていった流れを筆者自身も感じます。もし、昔のイメージで「学びってちょっとハードル高いな…」と思っていたら、それは非常にもったいないことです。例えば、オンラインによる通信教育。スマホが身近になったおかげで、場所や時間を基本的に受講生が選択できるようになりました。筆者の考えるスマホ学習の最大のメリットは「他人に合わせなくていい」ということです。それまで、授業を聞こうと思ったら、毎週おなじ日に、おなじ場所にいかなければなりませんでした。さらに、自分がわかっていても聞かないといけないですし、自分がわかっていないところなのに先に進んでしまうこともあるでしょう。技術革新のおかげで時間的・場所的な制約がかなり取り払われたことで、10年前よりも資格の学習は間違いなく身近になっています。一部のギラギラした野心家や、根っからの努力家のためだけのものでは決してありません。

まとめ

一般的なメディアでのイメージ、あるいは過去に学習で苦労した経験から判断して学びから遠ざかってしまうことを非常にもったいなく思っています。技術革新が著しいことは社会人の皆さんは肌で感じておられることでしょう。その波は当然、学びの世界にも押し寄せており、日々、その活用方法が多くの教育関連企業によって追及されています。時代の恩恵をみすみす見逃すことはありません。ちなみに、筆者が初めて買った携帯は白黒でした…(西暦2000年)。あなたが初めて買った携帯はどんなものでしたか?白黒携帯から15年でiphoneです。そう考えると、15年前より「まなび」がずっと便利になっていてもおかしくないとは思いませんか?