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【多年受験資格合格者だからわかる】社会保険労務士の超効率的な学習法
はじめに
社会保険労務士試験は、例年の合格率が6%前後を推移する難関の国家資格試験です。そのため、数年かけて合格する方も多くいますが、中には1回目の受験で見事、短期合格している方もいます。
私は、数年かけて合格した多年受験生でした。私自身が、多年受験生として経験し続けたことや、失敗したことなどを踏まえながら、社会保険労務士試験の超効率的な勉強法をご紹介します!
社会保険労務士試験の勉強法は人それぞれですが、早い段階から、ポイントを押さえた勉強法を知ることが、合格への近道です。
社会保険労務士試験は、確かに難関試験ですが、やるべき事を正しい方法でやれば、誰でも十分に合格できる資格試験です。
どんな資格試験でも同じことですが、勉強法で合格する、といっても過言ではありません。社会保険労務士試験の特徴をよくつかみ、効率的な勉強法で合格を勝ち取りましょう!
【おさらい】社会保険労務士試験とは?
試験日について
労働、社会保険のプロフェッショナルになるための試験です。毎年1回、8月の第4日曜日に試験が行われます。
科目について
社会保険労務士試験の試験科目は10科目あります。
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
- 労働に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
そして、選択式試験(午前80分)と択一式試験(午後210分)の2つがあります。 マークシート方式で、選択式8問(40点満点)、択一式70問(70点満点)となっています。
合格基準点について
合格基準点は、総得点の合格基準点と、それに加えて、各科目に合格基準点が設定されています。
まず、総得点で合格基準点を満たすこと、かつ、各科目の合格基準点を満たすこと
以上が、合格の条件となっています。そして
・択一式の総得点の合格基準点は、近年は44点前後
・選択式の総得点の合格基準点は、近年は25点前後
となっています。
また、各科目の合格基準点は基本的に
・択一式は各科目4点以上
・選択式は各科目3点以上
となっています。
※ただし、択一式、選択式ともに、その年の受験生の状況により、基準点を下げる措置(救済措置)がとられることがあります。
【重要】社会保険労務士試験対策で大変なポイント
総得点の合格基準点、プラス、各科目にも合格基準点が設定されている
社会保険労務士試験は、この、合格基準点、特に、選択式の科目合格基準点を満たせずに不合格となってしまう受験生がとても多いです。択一式の総得点は高い得点をとれている受験生が、選択式で科目の足切り(基準点割れ)になってしまい、とても悔しい思いをしているという事例を本当によく見かけます。
このことからも、全体的に満遍なく得点がとれるような、バランスの良い勉強法が求められる試験なのです。
10科目もある!試験科目
前述した通り、社会保険労務士試験には試験科目が10科目あります。
これらを順番に勉強していくのですが、いま勉強している科目をやっと覚えたと思ったら、覚えたはずの前の科目を忘れてしまっている…ということが繰り返されていきます。
また、10科目の勉強の順番が、労働科目である労働基準法から始まって、最後は社会保険科目(年金2科目)になることが多いために、労働基準法などの労働科目ばかりを覚えてしまい、労働科目のほうがよくできるようになってしまうことがあります。社会保険労務士試験の要である年金科目の勉強が、イマイチ不十分な状態で本試験を迎える…ということがよくあるパターンです。
数字の暗記が多い!
社会保険労務士試験の特徴として、数字の暗記が多い、ということがあります。労働保険、社会保険の専門家になるための試験ですから、これは苦手でも乗り越えなければいけない関門です。 数字の暗記の勉強法については、多くの受験生は、語呂合わせなどの方法を使いながら、自分が一番暗記しやすい勉強法を取り入れて乗り切ってきます。普段、自分が興味のある事柄に結びつけて覚えたりするのもよいでしょう。
つかみどころのない一般常識対策
一般常識科目は、つかみどころがないために、一番勉強法の難しい科目です。学習範囲を絞りづらいところがあり、どのように勉強を進めたらよいのか、攻めあぐねている受験生が多いです。
効果的なのは、一般常識のテキストや直前対策などで、重要ポイントから優先的に押さえていくという勉強法です。一般常識科目のすべてを押さえるのは不可能なので、ある程度の出題傾向をつかみ、出題されやすいところから重点的に覚えていくのがよいでしょう。
また、普段から、話題になっている社会問題などの、時事問題に目をつけておくことも大切です。
多年受験となった際に学習やモチベーションの持続に苦労する
社会保険労務士試験は一回で合格できるとは限らないため、不合格の場合には結果として複数回受験することになります。
私も、受験期間が長くなることで、途中で何度も諦めそうになりました。しかし、とにかく頑張って継続していれば、必ず知識は蓄積していきます。そしてそのことが、確実な自信につながり、結果にもつながっていきます。
それでも、社会保険労務士試験は勉強量が多いので、息切れしてしまう受験生は多いです。
そこで、大切なのは、「ささやかな継続」です。1日10分でもよいので、勉強することです。あまり気負いし過ぎず、時には楽しみながら勉強することも、受験活動を続けるコツです。どうしても勉強に身が入らない時は、休んだり、勉強から少し離れて、楽しいことをしてみるのもありです。
気分転換は、とても重要です。勉強を思いっきり頑張った後は、自分の好きなことをして脳と身体を楽にさせてあげましょう。
1年間の受験勉強期間の中で、メリハリをつけることも大切です。1年間ずっと全力で勉強を継続することは大変なことですし、疲れてしまいます。試験の直前期に入った時、ラストスパートの時期に、特に集中的に勉強するとよいでしょう。
受験から離れたくなったり、家庭の事情などで、勉強や受験を中断することもあります。
そんな時は、自分のなかで、「しおり」を作っておいて、社会保険労務士試験と自分との距離感を明らかにしておくことです。何をどこまで終えて、どこから再開したらよいのかをはっきりさせておきます。
これらの準備を整えておけば、いつでも、また勉強を再開できます。
大変なところの多い社労士試験、解決策・勉強法について
社会保険労務士試験で、受験生の皆さんがよく言っている言葉があります。それは、「忘却との戦い」です。
科目数が多いために、覚えた先からどんどん忘れていくということが起こってしまいます。なので、できるだけ短期間で10科目を繰り返し回すことが大事です。
「10枚のお皿をいっぺんに回す皿回し」のような感じです。
また、科目の中で、年金2科目が苦手な受験生は結構多いのですが
「年金科目を制する者が、社会保険労務士試験を制する」と言われています。
合格者の科目得点分布を見てみると、年金科目をしっかりと得点できている合格者が多いです。
年金科目こそ、しっかりと学習すれば、一番の得点源になるんです!
そして、社会保険労務士試験に合格するために一番大切なことは、基本的な問題を落とさないことです。
網羅的に勉強することに夢中になってしまい、基本問題以外も必死に覚えようとするのは、効率的ではありません。あまり試験には出ない問題や、出題されても受験生のほとんどが解けないような問題は、捨ててもよいのです(捨て問)。
社会保険労務士試験の受験生は真面目な方が多いので、10科目すべてをコツコツと完璧に覚えようとがんばってしまうのですが、その必要はないんです。基本的な問題(受験生の多くが解ける問題)を、自分も落とさないようにすれば、合格できるのです。
社会保険労務士試験は、選択式、択一式ともに、全体の約6~7割を得点できれば合格できます。満点や、高得点を取る必要はないのです。合格基準点ギリギリだとしても、合格は合格なのです。
あくまでも「合格できる得点を取れればよい」という観点に絞った、効率的で合理的な勉強法を心がけましょう。
皆さんもそうだと思いますが、仕事や家事、育児や介護など、時間がない中でがんばっている受験生がとても多いです! そうした限られた時間のなかで、いかに効率よく授業を回すか、そして、どれだけたくさんの問題を解くか(覚えるか)が、合格するためには重要になってきます。
オススメ勉強法をご紹介!
インプットも大切ですが、インプットからアウトプットにすぐに移行し、アウトプットを短期間にたくさん回すことがポイントです。繰り返しますが、全10科目を、短期間にできるだけたくさん繰り返すことが重要なのです。
それには、アウトプット問題集や、過去問題集(5年分がおススメです)をたくさん解くことです。紙のものでもよいですし、スマホのアプリなどもたくさん出ています。
スマホのアプリなら、紙の問題集よりもいつでも気軽に問題が解けて、しかも、ゲームのようにさくさくと進むことができるのでおススメです。
短期間にたくさん回すことで、記憶の定着化を狙います!
忙しい人は、スキマ学習がおススメ
受験生の多くは、日々の忙しい時間の合間を縫って、スキマ時間をうまく利用して合格を勝ち取っています。
スキマ学習のための効率よい勉強法として、皆さんが日々使っている、スマホをうまく活用する受験生が多いです。
・通勤電車の中で
・子供の育児をしながらのちょっとした合間に
・食事をしながら
・夜寝る前に少しでも
など、スキマ時間と言われる時間で、少しでも多くの勉強をするためにがんばっています。
スタディングのオンライン資格講座は、そんなスキマ時間受験生を応援する講座です。
スタディングは、スマホで学べるオンライン通信資格講座です。
効率的な勉強法により、日々忙しい社会人の方や、スキルアップを目指している方を合格に導きます。
※スタティングメソッド
スタディングメソッドは、短期合格のための勉強法です。短期合格者がどのように合格しているかを長年に渡り研究し「7つの原則」により、従来の紙ベースの教材よりも、効率的に学習できる勉強法です。
スタディングメソッド7つの原則は必見です!
おわりに
社会保険労務士試験の勉強は、積み重ねです。勉強法を間違えなければ、努力がきちんと報われる試験です。
苦しい時こそ、自分を信じましょう!
多年受験で合格することもすごい事ですが、ロスタイムにもなります。
短い期間で合格できたほうが、その分、新たに挑戦してみたいことなどにも時間が使えますし、家族との大切な時間も増えます。
スタディングと一緒に短期合格を目指して、効率の良い勉強法で、社会保険労務士になる夢を叶えましょう!