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面接官目線で語る!面接で受かる人の特徴【公務員試験】
公務員試験で合否を決める一番の関門。それが面接だ!
筆記試験は相手が試験問題であるため、自分との闘いであるが、面接の相手は面接官と言う生身の人間である。いくらこちらが準備万端で臨んでも、相手次第では失敗してしまう可能性もある。しかも、事前にどのような人が面接官であるかは扉を開けて対峙する瞬間までわからず、初対面と言う環境で戦わなければならない。自分と波長の合う相手と当たれば吉、性格の合わない相手ならば凶と、まさに運が左右する一天地六の世界のようにも見える。
しかし、人によっては、全ての面接で高い評価を得る人も存在する。今回は面接で受かる人の共通項を考え、どのような人が面接で成功するのかの突破口を探ってみたい。
初期の段階で合否は分かる
私も頻繁に面接官をやっているが、実は最初の質問ぐらいの段階で「この子は受かる」「この子は難しい」と言う判断ができている。そして人によっては、目が合った瞬間から部屋の空気が澄み、辺り一面が眩しく輝くようなことがある。
面接と言うと、面接官が空気を支配している状況を想定しやすいが、このように面接官を虜にして世界を変えてしまう受験者も存在する。心地よい環境を少しでも長く堪能したいため、「もっと話をしていたい」とついつい面接が長くなる。思ったよりもいろいろ聞かれたなぁ、と感じる面接は、面接官が強い関心を持っていた証拠だ。
一方で、入った瞬間から面接会場をこの世の終わりとも思える地獄絵図に変える受験者も存在する。この場合もある意味では空気を支配していると言えるが、面接官は早くこの場を終わらせたいと思う。通常よりも早く面接を打ち切り、受験者が立ち去った瞬間に即刻、記憶から抹消する。思ったよりも早く終わったな、と言う印象の場合は要注意だ。
もちろん、その面接官からの印象が途中でひっくり返ることもあるが、大抵の場合は、当初の予想に反することは無い。受験生は一つ一つの質問にミクロ視点で対策を立てるが、採用側は細かい部分的内容に毎回客観化して点数を付けたりはしない。それよりも「自信のある雰囲気」「余裕のある受け答え」「具体的に答える」など、基調となる大まかなマクロの方向性を大切にしてほしい。
但し、補足をしておくが、このようなマクロ観点の採点項目自体が設定されている訳ではない。寧ろ、形式的には主観が入らないように細かく採点項目が設定されていることが多い。
だが、残念ながら面接官は機械ではなく人である。細かい採点項目も、面接官の主観と言うフィルターを通して数値化される。面接官の主観フィルターを攻略しなければ、高評価は望めない。 どんなに素晴らしい受け答えをしても面接官に嫌われてしまったら良い点数を付けてはもらえない。良くも悪くも、それが人間社会の哀しき真実である。
公務員試験の面接で受かるのは「○○る人」
さて、私が面接講座を受け持つ時によく全体に問いかけることがある。それはキミが今まで「モテる人」だったかどうか。実際に個人の恋愛遍歴を調査する訳にはいかないので、雰囲気だけでの判断であるが、「モテる」オーラのある人は面接通過率が高い。これは、面接官も所詮は人であることの証拠である。
かつて私が担当した生徒に、余程、自信があるのか、「私はモテると友人からよく言われます。何故モテるのか理由を考えてみたのですが、・・・」と自分の特長を語り始めた強者がいた。回答や雰囲気が自信に漲っており、公務員試験や民間企業の内定など、受けた面接を全て通過した。やはり、モテる人間は何をやっても上手くいく。モテない人間は何をやっても上手くいかず、どんどんひねくれる。これが世の中の現実である。まずは「モテる」人間を目指そう!
そして、モテる人は人望があり、人望があれば更にモテる・・・と、一度モテサイクルに突入すれば、人生鰻登りである。地味に努力を重ねるよりも、「モテる」を追究することが一番の近道なのかもしれない!?
〈面接で受かるコツ〉面接官をミラーリング
ここで「モテる人」の持つ必殺技を一つ紹介しよう。
それがミラーリングと言う技術である。
人間は十人十色であるため、ある一定の基準に従って準備をしていても、それとは真逆の基準を持つ人が相手になってしまった場合、評価が悪くなってしまう。そこで、相手がどのような人であっても高い評価を得る裏技がミラーリングだ。例えば、話すスピード。一般的には、話すスピードはゆっくりの方が、相手からの信頼を得やすいと言われている。
しかし、中には話すスピードが遅いとイライラする人もいる。そこで、話すスピードは「相手の速度を真似る」と、どのような場合も高い評価を得ることができる。何故ならば、自分との共通項が多いと人は親近感が湧くからだ。それが「モテる」「面接で高評価」につながる。相手に合わせることで逆にその場をリードする・・・まさに忍びの術!
常に自己の剣を振りかざす剣士ではなく、影となって操る忍者の精神が面接では有効だ。 話すスピードだけでなく、様々な点でミラーリングを使い、相手の真似をして寄り添っていこう。すると、相手はメロメロになり、思わず高い評価をつけてしまうだろう。人間の判断などチョロいものであり、浮ついたものである。
初対面のピンチをチャンスに変えよう!
面接は初対面での戦いだと冒頭で紹介したが、初対面と言うのは見方を変えれば「先入観が無い」と言うことだ。これまで「言葉足らずだが、周囲から少しずつ信頼を勝ち取る不器用でも実直な生き方をしてきた人」にとっては、面接では誤解されて受け取られてしまうかもしれない。噛めば噛むほどに味が滲み出るスルメも、ここでは力を発揮できない。
しかし逆に、性格が捻じ曲がっており、知り合いの大半に着信拒否をされているような人にとってこれは大チャンスだ!今までの黒歴史に終止符を打ち、まさに真っ白な状態から人生をやり直せる絶好の機会である。
だが、前述したように、いくら表面上を繕っても嫌われ者オーラを纏っていたらすぐに看過されてしまう。面接の時間だけ別の人物になり切って演じるのはプロの役者でも難しい。
よって今、この記事を読んだ瞬間から別の人物になり切って生きてみよう。敵を騙すにはまず自分を騙すことが先決である。少しずつ変わっていけば面接までの間にキラキラした自分にきっと生まれ変わることができるはずだ。