後輩ができて、指導のやりかたで悩んだことはありませんか?そんな悩みの解決につながる情報を、資格の知識の中から探してみました。あなたにとっても、指導される後輩にとっても、お互いが幸せになれるようなツールがたくさん詰まっています。

お悩みその1:仕事を覚えるのが遅い後輩

「せっかく何度もおしえてあげているのに、なかなか覚えてくれない!」

そんな経験はありませんか?一般的に販売の現場では、「ロープレ」なんかをやりながら、現場でおしえていくのが指導方法のひとつとして確立されているようです。でも、それでも覚えてくれないとしたら……。ひょっとしたら、その後輩は不器用なのかもしれません。あるいは、あなたから見て「この子はマイペースなところがあるな…」と感じたことはありませんか?

逆に、あなたのように、指導しておられる方はどちらかというと、「テキパキしている」と言われませんか?

何が言いたいかというと、後輩は仕事で「いっぱいいっぱい」になっている状況で、効率よく現場で業務知識を吸い上げることができていないのかもしれません。もちろん、やる気がないのなら論外ですが、きちんとメモを取って、努力しているようなのであれば、別のきっかけをプレゼントしてみてはどうでしょうか?

例えば、「陳列」の手順を覚えられないとしましょう。商品は、適当に並べられているわけではないはずです。見える角度、商品の分類など、ある程度、根拠となる理論があって構成されています。大きな規模の会社になればなるほどそうでしょう。もしあなたの目の前の後輩が、自分でも熱心に勉強するような後輩なのであれば、「店頭プロモーション」や「陳列方法」というように、具体的に検索しやすいワードのレベルで指示を出してあげるのはいかがでしょう?

自分で勉強しようとしても、「いっぱいいっぱい」な状況で取ったメモだけでは追い付かないかもしれません。スマホで検索できるようなキーワードを伝えてあげれば、自分でもきっと調べやすいことでしょう。

もちろん、ピンポイントで

「今日のことを○○(キーワード)とつなげながら勉強してみて」

というためには、教える側が、現場の理論を精密に知っている必要があります。「明日までになんとか勉強して来い!」というあいまいな指示では、後輩もつらいにちがいありません。 やるべきことがわかれば後輩も幸せになれるかもしれませんし、そのような指導方法を習得する事は、教えるあなたのスキルアップにもつながるのではないでしょうか?

なやみその2:やる気のない後輩

「社会人になっておきながら、現場でやる気のない態度とは何たることか!」

大変ですね…。筆者も会社員時代はやる気が(控えめに言っても)いまいちな社員でしたので、むしろその後輩の気持ちがよくわかります。指導する立場からすると大変ですよね…。あなたの気持ちをスッキリさせるために、少し資格試験の学びの知識を活用してみましょう。あなたと後輩の考え方に違いを感じることはありませんか?そして、その違いってどんなところから来るのでしょう。もちろん「世代が違う」とか「出身が違う」とかでもいいのですが、それだと自分と違うタイプか来るたびにあなたは悩むことになり、これからも疲れてしまいます。

経営学を使っての整理の仕方をご提案します。では、いきなりですが、さっそくクイズです。

あなたは以下のA、Bのうちどちらの考え方に近いですか?

A「仕事は本来楽しいもの」

B「仕事はお金のために仕方なくやるもの」

マグレガーという学者は、働くこと対して、このような二つの見方があることを提示しました。もし、あなたと後輩が「働くこと」に対して異なるスタンスであるとしたら、あなたのメッセージはまったく届かないことになり、場合によっては逆効果かもしれません。例えばあなたがAなのに後輩のスタンスがBなのであれば、仕事の楽しさをアピールしてモチベーションを上げようとする指導は暑苦しく感じるだけかもしれません。逆に、あなたがBなのに後輩がAであれば、指示やスタンスが冷たすぎると思われているかもしれません。その場合、今の指導の仕方とは別のアプローチを検討した方が有利です。

さて、後輩はどちらの解答をしそうですか?

まとめ

いかがでしょうか?

悩みの解決方法が根性論やごまかしで終わらない素敵な可能性を感じられませんか?実は、リーダーシップや部下へのコーチングというのは、過去多くの研究対象となっており、書籍や学問が充実しています。また、資格試験でも試験科目となっているものも多くあります。「本に書いてないことがたくさんある」のではなく、自分自身も含め、「本に書いてあることがなかなか活用できていないだけ」だと筆者は考えています。 ですから、すでに先輩方が悩んだこととその解決法が積み上げられている「販売士ハンドブック」なんてのは、まさにあなたのお悩み解決手助けブックになるかもしれませんよ。