【税理士講座_金澤講師インタビュー/講師紹介編】スタディング税理士講座


お客さまに合った節税対策を提案して
ご満足いただけた瞬間が至福の喜び


スタディング税理士講座で相続税法を担当されている金澤美佐先生は、会計事務所や税理士事務所で勤務した経験も、独立開業した経験も両方お持ちです。それぞれの場所でどのような仕事をしてきたのか、どんなやりがいを感じていたのか。スタディングで講師をされるようになった経緯とあわせて、金澤先生にお話を伺いました。


――金澤先生が税理士を目指した経緯について教えてください。

社会人になってから「ライフイベントに関係なく長く続けられる仕事をしたい」と思ったことがきっかけですね。大学生の頃に日商簿記2級を取得した後、日商簿記1級を受けようか、税理士の道を目指そうかと迷っていたのですが、迷っているうちに大学を卒業してしまいました。その後は一般企業に就職して、税務に全く関係ない販売職につきました。そこで3年ほど働いたのですが、「やはり手に職をつけて、結婚や出産をしても長く続けられる仕事につきたい」「そのために国家資格がほしい」と考えるようになりました。そこで、日商簿記2級を持っていたので税理士を目指すか、看護師を目指すかでまた迷ったんですよ。


――税理士と看護師はけっこうかけ離れていますよね。どうしてその2択だったんですか?

自分が知っていて、なおかつ取れそうだなと思ったのがこの2つの資格だったんです。費用の面などさまざまな角度から検討した結果、税理士を選びました。それで会社を辞めて、税理士の試験勉強にしばらく専念することにしたんです。1~2年は仕事をせずに勉強をするつもりでしたが、生活資金があっという間に底をついてしまったので、会計事務所でアルバイトをしながら勉強をしました。


――ちなみに、金澤先生はどのような順番で合格されたのですか?

1年目に財務諸表論、2年目に簿記論と相続税法に合格しました。3年目に消費税法の勉強を始めたあたりで、正社員として会計事務所で働き始めたので勉強が滞るようになったのですが、4年目で合格。残りは法人税のみということで5年目に受験したのですが、その年は落ちてしまって。その後、出産や育児のために3年ほど勉強をお休みしていました。その後、すぐに税理士の資格を取らなければならない状況になったこともあり、法人税法の勉強を再開して、その年に合格。最初に税理士の勉強を始めてから10年ほどかかりましたが、ようやく官報合格を手にすることができたわけです。


――その後はどうされたんですか?

すぐに開業したのですが、知り合いの税理士の先生からお声がけいただいて、その先生の税理士事務所でも勤務するようになりました。勤務先では法人のお客さまも個人のお客さまもいて、所得税や法人税、消費税がらみのお仕事などさまざまな案件に携わらせてもらいました。相続のお客さまもとても多かったので、相続税法の実務に数多く携われたことはとても勉強になりましたね。個人事業として関わっていた案件も同じような感じで、単発で相続税のご依頼をいただくお客さまもいらっしゃいました。
しかし、個人のほうは時間外でやらなければならなかったので、あまり積極的に活動はできなかったですね。そういう形で、事業所得と給与所得が両方ある時期が10年ほど続きましたが、その後は完全に独り立ちしました。独り立ちして、現在3年目になります。


――講師業を始めたのはいつ頃からですか?

1年目で財務諸表論を合格してすぐ、資格専門学校で講師の仕事を始めました。最初は財務諸表論の講師を1年、法人税法の勉強を再開した頃から簿記論の講師を2~3年務めました。本当は相続税法の講師を希望していたんですが、空きがなくて。その後空きができて相続税法の講師を5年ほどしました。その後は本業の税理士としてのお仕事が忙しくなってきたので、講師業はいったん終了して本業のほうに専念することにしたんです。


――スタディングで相続税法の講師を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

知り合いからの紹介です。私の知人がスタディングの方と知り合いで、その方を介してスタディングを紹介していただきました。それが2020年の夏頃。しばらく相続税法の講師業から離れていたこともあり、校正のお仕事をいただきながら半年間ほどいろいろ思い出す時間をいただき、2021年1月から講義の収録をスタートしました。 余談ですが、資格の予備校業界は意外と広いようで狭くて、以前、予備校でご一緒していた先生と別の予備校でご一緒することになることもありますし、「○○先生が○○という予備校で教えているらしい」というウワサが仲間内で飛び交っていたりするんですよ。私も先日、昔勤めていた予備校の先生から「今スタディングで教えているんだって?」と連絡がありました。悪いことはできませんね(笑)。


――次に、税理士のやりがいや魅力について聞かせていただけますか?

他の士業と同じように、税理士も法律にのっとって手続きを踏まなければなりません。法律に反しない範囲内で、いかにうまく節税対策を立ててお客さまに提案できるかが税理士の腕の見せ所です。
ただ、いくら節税対策をがんばって考えても、お客さまの意向に沿わなければ何の意味もありません。なので、お客さまの思い・考えをくみ取りながら節税方法をご提案して、それがうまくいってお客さまから「ありがとう」のお言葉をいただけたときには、もう報酬の金額関係なしに嬉しいですね。「やっててよかった!いい仕事した!」と思えます。

独立開業すると、自分に責任がすべてのしかかってきますが、がんばったらがんばっただけ自分のものになります。」これは、個人事業主の税理士ならではの魅力だと思いますね。


――やはりそこが独立開業の醍醐味ですね。他にどんなやりがいがありますか?

保険などを使った節税方法もありますので、税法の知識だけではなく、他の知識を交えて節税対策を考案しなければなりません。また、税目もさまざまなので、たとえばこちらの税金が安くなっても、あちらの税金が高くなる、ということもあります。そこはトータルで見ていかなければならないのですが、難しくもあり楽しいところでもありますね。かかるであろうさまざまな税目の金額を比較考量した上でお客さまに合ったご提案ができるのは、やはり税の専門知識を持った税理士ならではだと思います。


――相続分野ならではの苦労などもあると思うのですが、いかがでしょうか?

たとえば、不動産をお持ちの方が亡くなった場合、不動産を相続人でどのように分割するか、だれが取得するかで、相続人の方々の人生設計が大きく左右されますよね。それを踏まえてお話をしなければならないのが難しいです。

税制改正によって2015年から基礎控除額が40%も減額されたことが影響しているのか、最近は特に相続人の中でも兄弟でもめる案件が増えている気がします。基礎控除額が減ってその分相続税が発生しやすくなっているので、財産が目減りするからなどの理由もあるかもしれません。しかし、そういった苦難を乗り越えてお客さまにとって良い結果になった日には、お酒がおいしいですね(笑)。


――税理士はどのような人に向いているとお考えですか?

税法は毎年少しずつ法改正があるので、毎年キャッチアップしていかなければなりません。なので、そういうことが苦にならない勤勉な人が向いていると思います。また、意外に思われるかもしれませんが、税理士は接客業でもあるので、人と会ってお話しするのが好きな人にも向いていますね。

あとは、前向きでタフな人。税理士試験は長丁場になるので、合格を勝ち取るまで長期間がんばり続けなければなりません。また、お客さまもいろんな性格の方がいるので、どんなことがあっても耐えられるくらい、肉体的にも精神的にもタフなことが必要になってくると思いますね。

No Image 金澤 美佐 (かなざわ みさ) プロフィール

兵庫県神戸市生まれ。大妻女子大学卒業。

一般企業勤務を経て、2009年より大手資格専門学校にて10年以上にわたって簿記論講師・相続税法講師として講義、教材開発に従事。多くの受験生指導に携わり合格者を多数輩出。

2010年に税理士事務所を開設し、実業と資格取得のサポートに注力し、効率的な学習にフォーカスした授業に定評がある。

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