基本情報技術者試験ってどんな資格?

基本情報技術者試験は、システムエンジニア、プログラマーなど、ITエンジニアが共通して理解しておくべき基本的な知識を体系的に学習することができる資格であり、IT関連の業種に従事している方、または、これから、IT業界で働きたいと考えている方を対象とした試験になります。

基本情報技術者試験の内容を学ぶことで、コンピュータやシステムが動作する基本的なしくみから、データベース、ネットワーク、セキュリティなどの基礎知識だけでなく、システムやソフトウェアを開発する流れやその中で検討すべき点についても理解することができます。 情報処理の分野以外にも、企業経営やマネジメント分野の知識も問われるため、仕事としてIT業界で活躍するために必要な知識を身に着けることができます。

基本情報技術者試験の制度内容は?

ここでは基本情報技術者試験の出題科目や試験日などの制度についてご紹介します。

資格試験の内容

資格試験の構成

・基本情報技術者試験は、午前試験と午後試験に分かれており、両試験とも150分の試験時間となっていますが、出題形式は午前と午後で、それぞれ異なります。

(午前試験)

午前試験の出題形式は全80問からなる四肢択一式(マークシート形式)となります。出題内訳は、ネットワークやセキュリティといった情報処理分野(テクノロジ系)より50問、プロジェクトマネジメントといったマネジメント分野(マネジメント系)より10問、労働、財務、マーケティングといった経営・会計分野(ストラテジ系)より20問が出題されます。

(午後試験)

午後試験は、午前試験とは出題形式が異なり、多肢択一の長文読解式です。問題は全部で13問出題されますが、そのうち、7問のみを解答します。解答すべき7問の内訳は以下の通りです

●全13問中に必須問題が3問設定されています。(第1問の「情報セキュリティ」、第8問の「データ構造及びアルゴリズム」、問9~13の「言語問題」からの1問選択)

この3問は必ず解答しなければなりません。

●必須問題3問を除く、第2問、3問、4問、5問、6問、7問の計6問のうち、4問を選択して解答することになります。

実施時期

●基本情報技術者試験は毎年4月の春期、10月の秋期の第3日曜日に開催されます。

受験資格について

・基本情報技術者試験を受験するにあたり、特別な受験資格は特に設けられていません。

年齢・職種(学生、社会人など)を問わず、受験を希望するすべての人が受験することが可能です。

基本情報技術者試験の難易度は

合格率・合格基準は?

・基本情報技術者試験の合格率は平均25%前後となっています。基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験ではレベル2に該当し、レベル1に設定されているITパスポート試験の合格率は50%となっています。ITパスポートと比べ、合格率は半減しており基本情報技術者試験の難易度の高さがうかがえます。

基本情報技術者の合格基準は、午前試験・午後試験ごとに100点満点となっており、それぞれ60点以上の得点で合格となります。

勉強はどうすればいい ?

・基本情報技術者試験の合格を目指すためには、以下ポイントに沿って学習を進めましょう!

基礎的な知識をしっかりと固める

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の中でも基本的な資格として位置づけられていますが、知識がない状態で合格できるほど簡単ではなく、情報処理に対し、関心と理解がなければ合格することはできません。そのために、まずは、基礎的なIT知識を固める必要があります。全くの初学者の方は、テキスト等で使用されている用語の意味を調べるところからはじめましょう。

過去問題を活用しましょう

・基本情報技術者試験の対策で、最も有効なのは、過去問題を活用した学習です。特に午前試験は、過去問題で出題された問題と同じ問題が多く出題されますので、できるだけ多くの過去問題に触れることは、大きなアドバンテージになってきます。

必要な学習時間は?

(情報処理(IT系)の前提知識がある場合)

・情報処理のベースの知識がある方の場合は、50時間程度の学習で、基本情報技術者試験合格までのレベルに達成するといわれています。IT用語やプログラミングに関する知識があることで情報処理系の学習負担は少なくなります。

その分、ストラテジ系やマネジメント系など、馴染みの薄い分野に対策の時間をかけると良いでしょう。

(情報処理(IT系)の前提知識がない場合)

情報処理の前提知識がほとんどない初学者の場合、基本情報技術者試験合格を目指すには100~200時間程度の勉強が必要と言われています。1日5~6時間の勉強時間を週3~4日確保したとしても、2カ月程度かかります。IT系の知識が十分ではない方は可能な限り余裕を持って勉強を始めましょう。

費用について

受験費用:5,700円(税込み)

※受領した受験手数料は、理由のいかんにかかわらず返還できません。

春期、秋期に行われる情報処理技術者試験(筆記による方式)及び特別措置試験への充当もできません。

基本情報技術者試験のメリットは?

ITの基本知識が体系的に身に付く

基本情報技術者試験の対策の際には、IT系の知識を浅く広く、体系的に身につけることができます。学習していく過程で身につけた知識は、IT業界で働くうえでもベースになるはずです。

また、プログラマーやシステムエンジニアなど実際にIT業界で活躍していても、実際に自分が担当している仕事の関連分野以外の知識は十分ではない傾向があります。そのため、今後のキャリアアップを目指すなら、自身の関連分野以外の知識を習得できる基本情報技術者試験の受験はおすすめです。

自己のスキルレベル・知識レベルが確認できる

基本情報技術者試験では、自己のスキルレベルや知識レベルが資格というかたちで確認することができます。すでにIT業界で活躍している方でも、基本情報技術者試験の合格に十分な知識が身に付いているとは限りません。専門的な仕事をしている方ほど、自身のスキルレベル・知識レベルを図るためにも一度受験してみることをおすすめします。

IT関連の就職が有利になる

基本情報技術者試験を取得しても就職には、大きく有利には働くことはないものの、企業に対しての効力は十分にあると考えられています。少なくとも、情報処理に関心を寄せていることを示す証明にはなるでしょう。求人において資格取得者を優遇している企業は少なくありません。

特に、IT業界以外の職種からIT業界に転職する場合、基本情報技術者試験に合格しておくと企業側に好印象を与えることが多いと思われます。また、実績や経験など条件が同じであれば、当然資格取得者のほうが優遇されるでしょう。一度合格すれば特に有効期限はないため、取得しておいて損はありません。

みんなはどうやって勉強しているのか

基本情報技術者試験の勉強法は、独学・通信・スクール等様々な方法があります。

ある程度プログラミングや開発の経験をお持ちの方や、経営・管理業務に携わった方なら、参考書や過去問題集などのテキストを活用して独学で突破できる方もいらっしゃいます。

ただ、全く情報処理分野の知識がなく、未経験から始める方や、情報処理分野の知識は多少あっても経営・管理分野の知識には自信がないという方は通信やスクールなどの利用をお勧めします。

というのも、通信やスクールを活用した学習では、独学の学習では得られない様々なメリットがあります。

頻出する普段聞き慣れない専門用語が理解しやすい

基本情報技術者試験の情報処理分野や経営・管理分野といった出題範囲は、普段聞きなれない専門用語が使用されており、独学学習ですと、それらを調べるだけでもかなりの時間がかかり、テキストを読み進めるのも一苦労です。ですが、通信教育などでは、専任講師がわかりやすく専門用語を解説しながら講義を展開してくれるので、効率よく学を進めることができます。

通信教育なら忙しい人でも学習時間を確保しやすい

独学学習では、自身で学習計画を組み立て・管理する必要があります。特に忙しい社会人にとっては、学習時間を確保するのも大変な労力です。

通信教育なら、すでに最適な学習計画が設定されているパターンが多いため、どのように学習を進めれば良いか悩む必要がありません。また、講義の受講タイミングをある程度自身でコントロールすることができるのでスケジュールが組み立てやすくなっています

これらのメリットを活用することで、独学学習よりも効率よく学習を進めることができ、短期間で合格できる可能性が上がります。