【技術士二次試験】課題の書き方を再確認

2024/05/30

課題の書き方を再確認

今更ですが、課題の書き方を確認して下さい。
観点と課題の書き方で悩んでいる方は多いと思います。
今回は、私が良く見る書き方で代表的な書き方をご紹介します。それぞれのメリットとデメリットもご説明します。
それと、あえて、文字に色を付けたり太字にしません、試験本番でできないからです。


(1) デジタル技術を活用した交通・物流ネットワークの整備
交通・物流ネットワークの観点:大規模な災害発生時、交通渋滞や通行止めが長時間発生することで、二次災害のリスクが高まり、救助活動の遅れによる死傷者が増えることが予想される。AI、IoT、プローブカーなどの技術を用いて、迅速に情報を収集し、渋滞を予測する。これにより最適な経路や災害発生箇所の情報を配信することで、これらの問題を軽減する。しかし、これらの機能が装備された車両はまだ十分に普及していない。そのため、デジタル技術を活用した交通・物流ネットワークの整備が重要な課題である。


この書き方は少数派です。タイトルで課題を暗示していますが、観点を冒頭で書いています。
それと別に説明の最後に課題を明記しています。
観点と課題が離れているのが欠点です。


(1) 交通・物流ネットワークの観点
大規模な災害発生時、交通渋滞や通行止めが長時間発生することで、二次災害のリスクが高まり、救助活動の遅れによる死傷者が増えることが予想される。AI、IoT、プローブカーなどの技術を用いて、迅速に情報を収集し、渋滞を予測する。これにより最適な経路や災害発生箇所の情報を配信することで、これらの問題を軽減する。しかし、これらの機能が装備された車両はまだ十分に普及していない。そのため、デジタル技術を活用した交通・物流ネットワークの整備が重要な課題である。


この書き方も少数派です。タイトルで観点を明示しています。
それと別に説明の最後に課題を明記しています。
これも観点と課題が離れているのが欠点です。
また、ここで問われているのは、課題です。観点はあくまでも併記するだけのモノです。でも、目立つタイトルを観点にしています。目立たせるのは課題の方が良いと思います。


(1)課題1:技能労働者の収入安定(収入の観点)
働き方改革は現場の4週8閉所を推進している。しかし、日給月給で働く技能労働者にとっては、作業日が減らされることで今までの収入が見込めなくなる。収入減により、生活水準を保てない労働者が生じうる。ひいては労働者の建設業離れにつながる可能性もある。作業日が減っても、今までの収入が得られる給与体系を構築する必要がある。


このところよく見る書き方です。
課題と観点をタイトルにして、簡潔にまとめています。タイトルですからどちらも目立ちます。
観点も課題も簡潔になるのがメリットです。
また、観点と課題が併記されているので、関係が一目で分かります。
ただ、課題の説明はどうしてそれが課題であるのかを説明します。
説明の後に課題を言われると、納得感が増します。
この書き方はそれがありません。


(1)OJT、OFF-JTの確保
収入の観点から技能労働者の収入安定が課題である。働き方改革は現場の4週8閉所を推進している。しかし、日給月給で働く技能労働者にとっては、作業日が減らされることで今までの収入が見込めなくなる。収入減により、生活水準を保てない労働者が生じうる。ひいては労働者の建設業離れにつながる可能性もある。作業日が減っても、今までの収入が得られる給与体系を構築する必要がある。


講座の受講者さんからは、よく提出される書き方です。タイトルは課題を暗示しています。
そのご課題の説明を書いて、最後に結論として観点と課題を併記しています。
説明を読んでから観点と課題を読むと、納得感が出ます。
ただ、人によって観点と課題の書き方が長くなります。
それが最大の欠点です。

例えばこんな課題と観点を見ています。

いかに週休二日の実現に向けた仕組みを導入するかが課題である。(工期の観点)

これは1行で納まらないです。
こんな観点と課題もありました。

業務管理の観点から、設計時からムダのない施工方法を検討し、構造物の安定解析などの業務において、デジタル化推進を行い、構造決定をスピード化することが課題である。

要するに
業務管理の観点から、構造決定をスピード化することが課題である。
観点と課題の間に解決策を入れると長くなります。
次に絶対に書かないで欲しい書き方です。


(1)カーボンニュートラル技術の開発と発展
クリーンエネルギーの効率的な利用と貯蔵技術の向上が必要であり、特に太陽光及び風力発電の供給を安定化するためのバッテリー技術や送電系統の改善が課題である。また、炭素捕獲技術は実用化が始まったばかりであり、実証実験中の技術も多く、化学的に炭素を除去するための吸収剤の開発や地下への貯留技術の改善が課題である。


(2)技術の経済的持続可能性と国際協力
クリーンエネルギー技術や大気中の炭素捕獲技術の導入に伴うコストは高く、技術の経済的な持続可能性が課題である。また、カーボンニュートラルへの移行には、開発途上国や新興国へ支援と協力をすることが重要となる。技術や資金の支援を促進する国際的な枠組みの確立が課題となる。


1つのタイトルの中に「~~課題である」が2つあります。
バッテリー技術や送電系統の改善が課題
吸収剤の開発や地下への貯留技術の改善が課題
技術の経済的な持続可能性が課題
技術や資金の支援を促進する国際的な枠組みの確立が課題


2.最も重要と考えられる課題とその解決策
抽出した課題のうち最も重要と考えられる課題は、カーボンニュートラル技術の開発と発展である。以下にその課題に対する解決策を示す。
分かりますか? 「(1)カーボンニュートラル技術の開発と発展」これが最も重要な課題です。
これは読み手が面食らいます。
ちなみに「面食らう」とは、予想と違っていて、まごつく。不意のことで、驚きあわてるという意味です。
解答論文で試験委員に面を喰らわせてはいけません。


No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。


今すぐ無料でお試し!
3大特典プレゼント!

一発合格者も輩出!
まずは無料で体験!
特典1



合格ノウハウを公開!
受験生必見の合格セミナー
さらに「必勝合格法」冊子付!
特典2



論文対策のポイントを伝授!
まずはここから!初めて論文対策をする方に手法を動画で紹介!
特典3



添削課題のイメージがわかる!
添削課題(サンプル版)を無料で確認できる!有料版では16部門に対応!

お申込み後すぐにお試し!
自動契約・更新はありません
お得に受講できる10%クーポン付き