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AIがトレンドの今、考えなければならないこと

AI(人工知能)の活用のために必要なこと
「人工知能」や「AI」といったワードを新聞やニュースで見ない日がないと言っていいほど、機械学習やデータサイエンスは我々の生活・ビジネスに身近な存在となりました。

AIがトレンドになっている今、それを最大限活用するためにはなにが必要なのでしょうか。
株式会社アイズファクトリー データサイエンス部根本氏のエントリーです。

AI(人工知能)という言葉が世間を飛び交うようになりました。それに伴いデータ分析を専業とする弊社にも多くの問い合わせがあります。

ただし、「人工知能であれば何でも解決できる」という考えの方も多くいらっしゃいます。今回は問い合わせ事例から、人工知能が何なのかと、活用の観点をお伝えできればと思います。

人工知能にまつわる、弊社へのご要望

先日弊社に次のような要望をいただきました。

■要望の概要

  • 社内ファイルサーバーに保管されているファイルやシステムに入力されている情報を横断的に抽出
  • 抽出されたデータを時間軸、部門別に整理して表示

■要望の背景

  • 社内でファイルの検索をする際、1つの顧客に対し過去のプロジェクトや商談履歴がある
  • 人力でファイルを探すが過去に関わった部門や社員までたどるのに手間である
  • 人力で検索できないと情報が得られず、顧客との過去の知見が得られない
  • 過去の知見が活かせず既存顧客が競合に移ってしまうなど損失が起きている

■要望の詳細・留意点

  • ファイルサーバーにあるファイルのファイル名からは内容までは分からない。
  • ファイルの中身を情報を取得し分類してほしい
  • ファイルサーバーにあるファイルは複数保存されているが、何が最新かはわからない。
  • ファイル名の命名規則はない
  • 社内にどれだけのシステムがあるのかわからない
  • これまでの業務運用を極力変えたくはない

これらを「人工知能を使ってどうにかしてほしい」というものでした。

「この問題を人工知能を使って解決できるか?」というと、NOだと考えられます。
「この問題を解決する人工知能を開発する」というのが正しい解だと考えられます。

上記考えの背景として、一般的に、人工知能がどう考えられているか整理します。

人工知能に関する整理

人工知能学会によると人工知能の研究について大きく2つの立場があると述べられています。

  • 人間の知能そのものをもつ機械を作ろうとする立場
  • 人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場

※人工知能学会:「人工知能って何?」より(https://www.ai-gakkai.or.jp/whatsai/AIwhats.html)

このお客様の課題は、人間が様々なファイルを人力で整理することを機械にさせることになります。よって、2番目の「人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする」ことに該当します。

では「人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする」人工知能を作るためには何が必要でしょうか。

「人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする」人工知能を作るためには…

必要なことは、大きくは以下の3点です。

  1. 過去のファイル情報から正しいファイル情報を識別するための学習データを作成する
  2. 学習データからモデルを作成し予測を行う
  3. 予実の確認を行いモデルの見直しを行う
  4. モデル作成→モデルの見直しを繰り返し行う

(※なお、これらの計算処理が可能な環境が用意されている前提です)

このお客様では、「1)過去のファイル情報から正しいファイル情報を識別するための学習データを作成する」に部分についてボトルネックがあると考えられます。

1.をさらに要因分解すると以下2点に分けられます。

  • 過去の情報を取得する
  • 正解データを付与する
  • このうち「過去の情報を取得する」部分を整理します。

「過去の情報を取得する」ために必要なこと

今回のお客様の状況では、まず過去の情報であるファイルサーバーの情報やシステムの情報を適切に取得する必要があります。この際、過去のファイル情報をどう整理して格納するかのDB設計が必要です。また、ファイル内の情報を取得するためのツールが必要です。そのツールで必要な情報が取得できるかの検証も必要です。

この過去のファイル情報が適切に取得できて、はじめて次の「正解データを付与する」という段階に進むことができます。

今回のお客様に対してはまず、「ファイル内の情報を取得するためのツール」が必要な状況でした。残念ながら弊社はその領域は専門外であるため、別のベンダーを紹介しました。データが取得できた以降であれば弊社でご支援できる領域になります。

人工知能についてお伝えしたかったこと

今回の件でお伝えしたかったのは、大きく2点です。

  • 人工知能ですべてを解決できるわけではない
  • 人工知能を活用するためには必要なデータを用意する必要がある

人工知能というワードがトレンドとなる中、多くの企業が取り組みを始めています。また、現場の担当者には、「とにかく人工知能で何かする」という指示が上層部から出されていると思います。しかし、人工知能の取り組みをするためには上記2点を踏まえ、動き始めることをお勧めします。

データサイエンス部 根本(株式会社アイズファクトリー)

この記事は株式会社アイズファクトリーが提供しています。

株式会社アイズファクトリー

株式会社アイズファクトリーは、理学博士が中心となり設立されました。
「全ての人に成功確率UPを届ける」をキャッチフレーズに、科学を活用してより良い社会に貢献すること、その後のシステム開発を通じて、お客様企業の業務効率向上に貢献すること、を目指しております。

 近年、ビッグデータ活用の必要性が高まっており、データマイニングがより注目されています、過去300超のプロジェクトで培った解析力と実ビジネスへの応用力は、グルメ情報提供サイト、ECサイト、広告関連企業、教育関連企業、自動車メーカー、公官庁、といった幅広い業界の大手企業・団体様から高い評価を得ております。

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