運営管理 平成19年 第7問 - 5Sの原則

ピックアップ過去問解説

問題

 作業現場における5Sに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 「気がついたときに、機械についている汚れを拭いている」、これは、「清潔」である。
イ 「捨ててよいものと保管しておくものの区別をするために、ルールを作り守るようにした」、これは、「しつけ(躾)」である。
ウ 「机の上にあった書類の中でいらないものを廃棄した」、これは、「整頓」である。
エ 「机の上の文房具を取りやすいように並べて立てておくことにした」、これは、「整理」である。

解答・解説

解答:イ

生産管理から、5Sの原則に関する問題です。
5Sの基本を理解していれば、正解は難しくない問題です。

まず、5Sを整理しておきましょう。

5Sは、生産現場の管理の原則として有名です。5Sは、整理、整頓、清掃、清潔、躾を表します。日本語の頭文字を取って5Sになっています。
整理と整頓は、異なる概念ですので注意しましょう。整理は、必要なものと必要無いものを区別して、必要無いものを捨てることです。
整頓は、必要なものをすぐに使用できるように、決められた場所に準備しておくことです。
清掃と清潔も異なります。清掃は、汚れを取り除くことです。清潔は、整理・整頓・清掃を繰り返し、汚れのない状態を維持しておくことです。
躾は、決められたことを必ず守ることです。つまり、ルールを作りそれを守ることを表します。


5Sは簡単なようで、実際は徹底するのは難しいです。
経験豊富な生産管理のコンサルタントが最初に行うのは、5Sの確認と指導から、というぐらい重要な原則です。

これを踏まえて、問題を見ていきましょう。

アの内容は、清潔ではなく、清掃です。よって、選択肢は不適切です。

イの内容は、躾で正解です。

ちなみに、この文章のように、躾には「ルールを明確化する」と「それを習慣的にできるように徹底する」という2つの側面があります。どちらかといえば、後者の方が強調されることが多いと思いますが、ルールを明確化することも躾では重要です。
ウの内容は、整頓ではなく、整理です。整理は整頓の前に行うのがポイントで、いらないものを捨てることです。ECRSの原則のE(Eliminate)に近いため、関連させて覚えておくと良いでしょう。
エの内容は、整理ではなく、整頓です。よって、ウとエは内容を入れ替えると正しい内容になります。
今回は、5Sの原則を知っていれば正解できる問題でした。

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